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2001/07/27

<韓国文化>8月11日から東京で「アジア漫画展」

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       学生の論文を盗用した大学教授 (李元秀)

 アジアの社会・文化・人々の暮らしを、漫画を通して多面的に紹介する「アジア漫画展―第5・6回合同展」が、8月11日から9月2日まで、東京・赤坂の国際交流基金フォーラムで開かれる。今回のテーマは「私の隣人イメージ」。アジア各国の漫画家が、隣人・隣国にどんなイメージを持っているかを表現した作品が展示される。

 同展は、国際交流基金が主催して95年に開催。毎年テーマを決めて、アジア各国の漫画家に作品を書いてもらっている。

 ユーモア漫画や風刺漫画の展示を通して、アジア各国の社会・文化への関心と、アジア全域への理解を深めるのが目的で、日本国内での展示のみならず、中国、インド、インドネシア、マレイシア、フィリピン、タイでの巡回展も実施されている。

 韓国では、国際交流基金の職員が今年から韓国に常駐するのに伴って、7月に初めてソウルで展示会が行なわれ、第4回展の「アジア漫画物語」が紹介され好評を博した。

 今回のテーマは、「私の隣人イメージ」。アジア10カ国の第一線で活躍する10人の漫画家が、新作100点を展示した。韓国からは、『朝鮮日報』などに作品を発表しているフリー漫画家の徐敍永さんが出展、日本やインドネシアをテーマにした作品を発表した。

 また今回、昨年の「アジアの人づくり」が東京で開催されなかったため、それも併せて紹介される。昨年の展示会には、韓国を代表する漫画家、李元秀氏が参加した。同展示会は入場無料で、会期中には討論会も開かれる。

 同展を担当する国際交流基金アジアセンターの柿沼勉さんは、「アジア諸国の風刺漫画やユーモア漫画を、相互に見る機会はこれまでなかった。漫画を通してそれぞれの社会・経済事情が伝われば、アジア全体の理解に役立つと思う。韓国でも毎年展示したい」と話す。