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2001/04/13

<韓国文化>23回目迎えたユネスコ・アジア太平洋写真展

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        ■作業■ イ・ヨンクォン

 財団法人ユネスコ・アジア文化センター(ACCU、東京都新宿区)が毎年行っているアジア・太平洋地域を対象にした写真コンテストの入賞者がこのほど決まった。韓国からも毎年多数の応募があり、今回は3人が入賞した。同展は今回が23回目で、韓国など各国で入賞作品による巡回展も行っており、国際理解と交流に一役買っている。

 ACCUは今年がちょうど創立30周年で、その間、アジア太平洋地域のユネスコ加盟国と協力して同地域の文化の保存・活用、図書開発、識字教育などの事業を進めてきた。

 「ユネスコ・アジア太平洋写真展」もその一環で、76年から毎年、テーマを決めアマ・プロを問わず作品を公募してきた。

 当初は14カ国・約1200人に過ぎなかった応募者が、「平和―違いを超えて」をテーマに昨年実施したコンテストには約5000人が応募、年々拡大している。応募は、各国のユネスコ国内委員会や写真団体がとりまとめたり個人で行ったりまちまちだ。

 韓国も熱心で、毎回、コンテストの内容を最初に問い合わせてくるという。毎年100人から300人が応募しており、中国、インド、ベトナムに次ぐ多さだ。

 応募作品は5、6カ国の専門家による審査員が審査する。韓国からもこれまで8人が審査員として招かれている。約100点が入賞するが、このうち最高賞の「グランプリ」を、韓国は5回獲得している。

 入賞作品はまず写真集としてまとめたあと、東京でまず写真展が開く。その後、2年をかけ約10カ国で巡回展示する。韓国も毎年写真展を開き、作品集をつくるほどの力の入れようだ。ACCUへの結果報告も韓国が一番キチンとしているという。

 昨年のコンテストでは、韓国から142点の応募があり
3点が入賞(優秀賞)した。

 各国のプロ・アマ写真家がとらえた作品はそれぞれお国柄が出ており、その国の暮らしぶりを見ることもでき、ユニークな写真展となっている。各国で巡回展を開くことで国際理解にも貢献している。ACCU文化事業課の岩間邦夫さんは、「いまのところ予算などの関係から応募者同士の交流にまでは至っておらず、今後は表彰式への入賞者招待なども検討したい」と語っている。

写真展

◆第23回ユネスコ・アジア太平洋写真展
27日―5月4日(29、30日は休館)、東京・銀座の和光ホール(℡03・3562・2111)で。コンテストの入賞作品110点のパネルを展示。入場無料。

◆「2001ユネスコ・アジア太平洋写真コンテスト」募集
テーマは「私たちの装い」。オリジナルプリントの単写真で、カラーモノクロは問わない。締め切りは7月13日。
詳しくは℡03・3269・4436/4435へ。