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2001/10/19

<韓国文化>韓国の人気ベストテン

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映画

 秋夕の連休に公開された「組暴マヌラ(女房)」が観客動員数を増やしている。すでに全国300万人を突破した。
 結婚した女性が実は「兄貴」とよばれるヤクザだったというコメディー。ボーイッシュな雰囲気が魅力のシン・ウギョンにはハマリ役だった。
 夫役のパク・サンミョンはテレビのコメディーで人気を得て、日本でも公開される「リ・ベラメ」では子供思いの消防隊員として出演している。
同映画は、ハリウッドでリメイク版製作の話も浮上している。2位は個性豊かな4人のキラー(殺人者)達の物語。
 今回のベストテンを見ても最近韓国はヤクザ映画、アクション、はたまた暴力映画に人気が集まる傾向が顕著。
 観客が集まるのはいいが、先週“ヒット映画「チング」を40回観て勇気(?)を出した”として、中学生がクラスメイトを刃物で殺害する事件が発生し社会問題にもなった。
 いずれにしても、韓国映画が社会を反映するカルチャーコンテンツになっているのは確かだ。
 8位の「武士」は、11月に東京で開かれる映画祭「東京フィルメックス」で上映される。高麗の武士が主人公のアクション大作だ。


書籍

 1位は、国際NGOワールドビジョンで緊急救護活動をしているハン・ビヤの中国生活記。中国語を学ぶため中国に渡った著者が、語学学校や教科書を通じてではなく生活しながら学んだ中国民族の姿。四季折々に様々な出来事に遭いながら悟った著者なりの人生観は冷静ながらも暖かい。
 7年にわたって世界を旅行し、韓国半島を縦断した経験をもつ著者の心の余裕が感じられる。
 5位は昨年の大ベストセラー「棘魚」の著者の長編小説。家族と離れて灯台守になった男の物語。3位と10位は、米国同時多発テロの影響が大きくベストテン入り。2位はイスラム文化理解への手引き。
 10位は冷戦が終息した現在の世界をキリスト教、中国、アフリカ圏などの項目に分けて分析し、将来的にはイスラム教勢力と中国が浮上することを予想する社会診断書。


音楽

 Waxの新曲が1位。曲もいいがプロモーションビデオの完成度が高くそちらが話題になっている。
 6位のカンタはメンバー各自の契約問題で事実上解散状態にあるH.O.Tのメンバー。メンバー1の歌唱力を生かして、ジャズなど新ジャンルに挑戦したアルバムが好評。北極星は初秋にふさわしいバラード。