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2002/10/04

<韓国文化>韓国の人気ベストテン

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映 画

 9月第3週は秋夕(旧盆)の連休でもあった。過去に秋夕映画は大ヒット(JSA、組暴マヌラなど)していることもあり、ランキングにも韓国映画が多数入った。

 1位は観客動員数200万人を突破している。一夜を共にした女が組長の娘。男は結婚なんてとんでもないが、ソウル大法学部卒業の経歴を持つ男を婿にするべく、組長そして息子3人が様々な「結婚大作戦」を講じる。「ヤクザコメディーはもう古い」の声をよそに大ヒット。

 2位は叙情ラブストーリー。差出人が不明の手紙からジファンはキョンヒとスインと過ごした時間を思い出す。「猟奇的な彼女」のチャ・テヒョン主演。

 6位は先日ベネチア国際映画祭で監督賞および新人賞を受賞した作品。一般社会からやや外れた男女の奇妙な愛は映画祭での上映で大きな喝采を浴びたという。前科3犯の役を演じたソル・ギョングは同作品のため10キロ以上をダイエットした。


書 籍

 詩人ユ・ヨンジュの散文集が1位。91年に「木工」などの詩で文壇にデビュー。小説なども書くが、労働と苦痛の生活を背景にした作品で、どのジャンルの作品であってもユ・ヨンジュの匂いを感じることができる。散文集の前書には「私の文学は私の生だ」と記されている。

 3位にはファン・ソギョンの作品がランクされた。自身の幼年時代を書いたという作品は“大人のための童話だ”と行っても過言ではないだろう。

 舞台は50年代のモレッマウル(現在の道林洞周辺)。戦後の傷痕がまだ残る河川貧民地の生活を少年・ソナムが語り手となって描かれる。
 「韓国人の故郷は、決して山河豊かな土地だけでは語れない・・」。

 産業社会を批判しながらも人間に対する温かい理解が感じられる。

 5位は民族の父白凡・金九の記録集、7位は国民的英雄ヒディング前監督の伝記もの。年末の大統領選を前に韓国民の理想のリーダー像がここにあるのか?


音 楽

 ソン・シギョンが1位。夏に発売したアルバムの収録曲が相次いでランキングされている。ダンスミュージックや女性ヴォーカリストが力を見せる中で健闘している。

 スラっとした身長、メガネが似合うソフトなイメージで女性ファンが多い。化粧品のCMソングにもなっている。

 キム・ヒョンジョンの5枚めのアルバム「Diet」から2曲が入った。タイトルからもわかる通り彼女の歌はいつもいさぎが良い。カラオケで彼女の作品を歌う女性は多いと聞く。

 ソロがすっかり定着したカンタが8位、グループで活動していた頃はダンスミュージック、ラップなどが多かったがバラードをしっかり歌いきるシンガーに成長した。

 2位と6位はWax。ロングセラーを続けている。