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2003/07/04

<韓国文化>韓日の合唱団が合同演奏会 友情と平和願い

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                    山中 進 さん

 韓日音楽交流と友好促進を願って両国の合唱団による「アジアの平和と熱い友情のためのハーモニー 大久保混声合唱団&合唱団・音楽のある村 日韓ジョイントコンサート=東京公演」が、8月2日午後2時、東京の文京シビック大ホールで開催される。大久保混声合唱団と親交のあるイラストレーターの山中進さんに、コンサートの意義について報告してもらった。

 来る8月2日午後2時から東京の文京シビック大ホールで、日本の大久保混声合唱団と、韓国の混声合唱団・音楽のある村によるジョイントコンサートが開催される。

 98年春、在日韓国人指揮者・權泰孝先生のご紹介で、大久保混声合唱団のソプラノパートに韓国人留学生の朴勝艾(パク・スンエ)さんが入団したのが始まりだった。

 朴さんは韓日辞典を片手に、明るく楽しく頑張り、団員達も身ぶり手真似で、時には漢字のメモ書きを交換しながらと言葉の壁を越えて、一緒に歌う仲間としての友情を育んで行った。

 日本語検定試験にも合格した朴さんは、夫の転任で3年前に帰国してソウルの合唱団・音楽の村に所属したが、大久保混声との想い出を強い絆に、2つの合唱団が同じステージで歌い、固く手を結びたいと願い、今回の開催となった。

 大久保混声合唱団の常任指揮者、辻正行先生は合唱指導50余年、日本のアマチュアコーラスのレベルを現在にまで引き上げた功労者で、98年に『社会貢献文化功労者賞』を受賞。

 また、日本の名オーケストラとの協演、海外演奏旅行などでの数々の素晴らしい業績をお持ちだ。現在、日本合唱指揮者協会理事長、全日本合唱連盟相談役、東京都合唱連盟顧問なども務めておられる。

 大久保混声合唱団は57年9月に発足以来46年間、辻先生と一緒にコーラスの道を歩んで来た。25回の定期演奏会の他、全日本合唱コンクール全国大会で7年間連続して金賞を受賞するなど、日本のアマチュア合唱団として最高のレベルにある。

 今回の演奏会について団長の蓑島晋さんは、「文化、習慣の違う2国間のやり取りから生まれる演奏会は、その準備に大変な苦労が伴います。でも朴勝艾さんの『音楽を愛する心』という事実と、途切れることの無い友情。二つの合唱団をしっかりと支える音楽の力に依って、苦労を克服した素晴らしい演奏会になると確信しています」と語る。

 合唱団・音楽のある村は、李建◇氏を音楽監督に96年に創立された混声合唱団だ。多様なジャンルの歌を合唱曲として再解釈する、型にはまらない試みが注目を集めて、成長を続けている合唱団である。

 指揮者は、韓国合唱音楽の発展に尽力をつくしておられる洪俊・瓠1藾佞気譴覿覆脇鐱椶抜攅颪龍覆如・兢錥蕷蕕料閥覆魎泙瓩ニ10曲余。合同ステージでの韓国の曲は、全て韓国語で歌われるのが楽しみだ。

 大久保混声合唱団の練習場は、一昨年1月にホームからの転落客を助けようと韓国人留学生の李秀賢さんと日本人カメラマンの関根史郎さんが命を落としたJR新大久保駅近くに在り、団員たちは鎮魂パネルに祈って練習場に向かう。そのような縁もあって2人に捧げる合唱曲を、韓国の作曲家李建綮瓩飽様蠅靴拭慷Г里燭瓩法戮・・臚吋好董璽犬能蕷蕕気譴襦」

 辻先生は、「このコンサートが、私達の胸の奥に眠る‘わだかまり’や‘誤解’を解きほぐす機会になることを。そしてこの交流が、アジアと世界の平和のための第一歩になることを心から祈っております」と述べている。

 同コンサートは、10月11日にソウルの芸術の殿堂コンサートホールでも同じプログラムで開催される。


◆日韓ジョイントコンサート◆

日 時 : 2003年8月2日(土)午後2時
場 所 : 文京シビックホール
料 金 : 指定席2,500円、自由席2,000円
T E L : 03・3371・2562(辻音楽事務所)