ここから本文です

2004/12/10

<韓国文化>韓国の人気ベストテン

  • bunka_041210.jpg

◆映 画◆

 11月の観客動員数は3カ月連続で下落し、韓国映画の観客占有率も前月に比べ9・1ポイント下がった52・8%を記録。景気不振の影響が劇場街にも暗い影を投げかけている。

 2位は「教師キム・ボンドゥ」で300万人を動員するヒットを飛ばしたチャン・ギュソン監督の新作。小学校を舞台に教師と生徒が1人の男性をめぐり火花を散らすロマンティック・コメディー。主演のミス・コリア出身のクール・ビューティー、ヨム・ジョンアのコメディエンヌぶりはなかなかのもの。

 4位は最近日本での公開が決まったソン・イェジン、チョン・ウソン主演の正統派ラブ・ストーリー。コンビニで偶然出会ったスジンとチョルスは結婚して幸せに暮らしているが、ある日スジンは自分が若年性アルツハイマーで、いつか全ての記憶を失ってしまうということを知る。ありふれた物語だが、美しい映像が観客の心を打つ。

 8位は1つ屋根の下に暮らす母親のそれぞれ違う同い年の兄弟3人と父親の男4人のもとに女性スニがやってきて騒動が巻き起こるという物語。

 9位は韓日が合作した劇場用長編アニメ。尹仁完・梁慶一作の同名原作コミックは日本で150万部を超える大ヒットを記録し、韓国でも50万部のベストセラーに。映画は単行本7巻のうちの1、2巻を映像化したもので暗行御史、文秀が春香と共に悪と戦う。

◆書 籍◆

 日本でも話題をさらったダン・ブラウンの長編「ダヴィンチ・コード」が1位に。ルーブル美術館で起きた殺人事件をきっかけに明るみに出た不吉な筋書きは、キリストの時代以来、ある秘密結社により守られてきたベールをはがすものだった。西洋文化に隠された秘密を紐解くスリラー小説。

 3位には、今年、韓流とともに日本で「純愛」ブームを作り出した「世界の中心で愛を叫ぶ」がランクイン。日本以上に純愛が好きな韓国だけに人気も当然か。

 4位のパウロ・コエリョの「アルケミスト」は1987年に出版されて以来、世界120カ国で翻訳され、販売2000万部を超える世界的ベストセラー。新婦になるためにスペイン語、ラテン語、神学を勉強する主人公は、ある日いきなり両親の期待に背いて羊飼いに…。

 5位の「その男の家」は、パク・ワンソの4年ぶりの新作長編小説。主人公の女性が、50年前の初恋の男性が住んでいた瓦葺きの家が、残っているのを偶然発見するところから話が始まる。

 10位の「刀のうた」は、2001年の東仁文学賞を受賞した李舜臣の生涯を描いた小説。

◆音 楽◆

 R&B系の甘い歌声が人気のフィソン「不治の病」がトップに躍り出た。また、来年1月に日本デビューが決まっているピの「It’s Raining」が先月の3位から2位にワンランクアップ。今年の秋に来日し、大阪・東京でライブを行うなど、日本でも精力的な活動を展開している。

 3位には、FLY TO THE SKYの「Grabity」。前作、「Missing You」でR&B歌手としての地位を確立し、10カ月の空白期間を経て、今回、満を持しての新作発売。先月、デビューアルバムが1位を記録した東方神起は4位に。

 5位には、日本でもその名前が知られている紫雨林の「ハハハソング」。題名でも分かるように軽快なメロディと歌詞で、明るく希望を与える曲調に仕上がっている。そして6人組のアイドルグループ・神話の1年7カ月ぶりの新アルバム「Brand New」のタイトル曲が6位。