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2006/08/04

<韓国文化>韓国の人気ベストテン

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◆映 画◆

 7月13日に公開された『韓半島』が、公開3週目で観客動員300万人を突破した。大韓帝国の国璽(こくじ・国家の官印)に隠された秘密をめぐって、愛国主義者で歴史家のチェ・ミンジェ(ムン・ソングン)博士と大統領(アン・ソンギ)が、強い信念で日本に立ち向かう姿を描いた作品。

 日本のマスコミの一部で反日映画と報道されたことについてカン・ウソク監督は、「韓国が100年間抱いてきた哀しみの感情を表現したものであり、映画を通じてお互いにもっと理解しあえるはず」と語っている。

 今週のランキングにはまだ入っていないが、『韓半島』と興行を争うと予想される映画が、7月27日に封切られたパニックエンタテインメント映画『グエムル-漢江の怪物』だ。『殺人の追憶』のポン・ジュノ監督が演出し、漢江に出没した怪物と戦う平凡な家族の涙ぐましい死闘を描いた映画で 110億ウォンの制作費をかけた。日本公開も決まっている。

 100万人観客動員の最短記録、前夜祭最多観客(全国15万人)、封切り当日最多観客(全国45万3000人)、最多スクリーン封切り(全国620カ所、ソウル142カ所
)など、各種興行記録を次々と塗りかえている。

 日本でも大ヒット中のハリウッド映画「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」が2位、3Dアニメーション映画『カーズ』は、3位を記録。クラシック自動車から最新流行の高級スポーツカーまで見所が一杯。   

 その他、ソン・ユナ主演の『阿娘 アラン』とコ・ソヨンのカムバック作品『アパート』が9位と10位にそれぞれランク入り。

◆書 籍◆

 成功に対する賢い省察を寓話形式で書いたホアキム・デ・ポサダの「成功する人のシンプルな法則」が、32週連続で1位。

 この4年間で、20週以上ベストセラー1位を記録した本は3冊のみ。特に「成功する人のシンプルな法則」は、今も人気が上昇しており、総合ベストセラー1位記録は、しばらく続く見込みだ。現在まで販売部数は75万部、8月初までに100万部を突破することも予測される。著者は奇抜な寓話を使って、成功と失敗の分岐点について説得力ある提示を行っている。

 2位はホスピス運動の先駆者エリザベス・クィブルロロスの「人生授業」、3位はコン・ジヨンの小説「私たちの幸せな時間」が占めた。これ以外に先週の19位から9位に上がったスペンサー・ジョンソンの「幸せ」が注目される。

◆音 楽◆

 女性歌手たちのパワーが真夏に炸裂している。オンライン音楽サイトミューズの7月4週次順位で、女性歌手たちが大挙トップテン入りした。男性ソロ歌手は4位Buzzと7位キン・ジョングクの2人。

なかでもKBSのドラマ「透明人間チェ・ジャンス」のオリジナルサウンドトラックアルバムで、SeeYaの「狂った愛の歌」が、オンライン音楽サイトに公開されてから6日でミューズチャート1位に急上昇した。

 女性歌手として6週間1位を守ったペク・チヨンの「愛さない」は5位に後退。チャン・ヘジンの「花火」が6位と健闘している。

 最近急浮上している歌手で今年デビューした新人グループ、タイフーンの「それで……」が10位にランク入りし注目を集めた。新人らしからぬ歌唱力と軽快なメロディーで、この夏の人気曲に急浮上している。