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2008/01/25

<韓国文化>日本文化に強い関心

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    映画「アドリブ・ナイト」の一場面から 
    (c)2006 KBS N. Ad Lib Night Production. All rights reserved

 韓国の若手人気女優、韓孝珠(ハン・ヒョジュ)主演の映画『アドリブ・ナイト』が、2月9日より全国で公開される。日本の女性作家・平安寿子の同名小説を映画化したもので、田舎に暮らす家族の人間模様が描かれる。来日した韓孝珠に話を聞いた。

 ――映画に出るきっかけは。またシンガポール映画祭で主演女優賞を取るなど演技が高く評価されたが、どんな役作りをしたか。

 イ・ユンギ監督の映画は新しいスタイルがあって気に入っていたので、監督から出演の話があったときは正直興奮した。

 日本の女性作家の作品なので、日本の映画を観て情緒・感情を感じながら役作りに挑んだ。主人公の人生を考え、セルフカメラで演技を撮影したものを見返したりした。

 ――好きなシーン、見所は。

 出演者全員がリビングに集まって言い争いになるシーンがあるが、俳優のそれぞれのキャラクターが凝縮された一番好きなシーンだ。また、見所は最後の場面。主人公が(他人になりすます)一夜の演技を終えて、男性に心境を打ち明け、自分の人生に戻り涙を流す。その複雑な感情の流れと、明け方の風景とマッチしている。そこに注目して見てほしい。

 ――韓日文化交流について思うことは。

 私自身も成長する中で、日本文化の影響を多く受けている。日本映画のファンで、岩井俊二監督の『花とアリス』は、主人公の女性たちが殴りあうシーンがとても印象的。『ジョゼと虎と魚たち』や、オダギリジョー主演の『ゆれる』『亀は意外と速く泳ぐ』も気に入っている。

 映画、ドラマ、音楽など韓日交流は多分野で必要だし、すでに交流は成し遂げられていると実感している。日本語を少し勉強したが、いつか日本映画にも出て韓日交流に貢献したい。これからもいい演技をして、世界で活躍する女優になれればと思う。


  ハン・ヒョジュ 1987年生まれ。ドラマ『ノンストップ5』(04)でデビュー。『冬のソナタ』のユン・ソクホ監督作『春のワルツ』でヒロインを演じ、日本でも注目される。東国大学演劇科在学中。


■あらすじ■

 ソウルの週末の雑踏で、突然2人連れの青年に声をかけられ、10年前から行方不明の女性“ミョンウン”と間違えられた主人公。人違いだと否定するが、では身代わりとなって、父親の臨終に立ち会ってほしいと懇願される・・・・・・。