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2012/07/27

<韓国文化>子どもも参加し日・韓・中の文化交流を

  • 子どもも参加し日・韓・中の文化交流を①

                     魚田 元生さん

  • 子どもも参加し日・韓・中の文化交流を②

    魚田元生さんのDMZアート・フェスティバル出品作品「脱皮と再生」

  • 子どもも参加し日・韓・中の文化交流を③

    済州道で開かれた韓日現代美術展

 NPO法人国際芸術宇宙センター(アートコスモス、魚田元生代表)が8月、韓国の水原と日本の横浜で、日韓中のアート交流展を開催する。魚田さんに文章を寄せてもらった。


◆直接交流深め新しいアートを 魚田 元生さん(NPO法人国際芸術宇宙センター代表)◆

 NPO法人国際芸術宇宙センター(アート・コスモス)はこのほど、韓国・済州島の国際芸術センターで、日韓交流「韓日現代美術展2012」を開催した。交流展の韓国側代表は、車柱氏。「DMZアート・フェスティバル」のキュレーターである。

 済州島は、20年前に数日滞在し、その温暖な気候とうつくしい風景、食べ物と酒、そして人の気風が印象深く、また、是非訪れたいと思っていた。今回訪れると、中国人観光客が目立ったが、たくさんの人々でにぎわい、人気が高いことを改めて実感した。

 交流展には、オープニングに合わせて、日本人も14人、現地を訪れた。貸切バスで洞窟の丈万橋、火山跡の万里の城、文化財保護区の村落などの観光もした。

 通訳と案内は、今年、日本版画協会大賞を受賞した李元淑さん(多摩美術大学博士課程)。何からなにまで心良く引き受けてくれた。

 国際芸術センターでの交流展の後、光州出身で写真を使った作品を制作しているアーティスト、丁一氏とともに船と車を乗り継いで彼の自宅を訪れ、泊めていただいた。丁一氏は今年9月、横浜と東京で個展を開催することが決まっている。

 何度も交流展をし、第2回北京ビエンナーレ展でも一緒だった古い友人、金鐘一氏(国立全南大学校芸術大学美術学科名誉教授)とも、次回の交流展を約束した。

 光州市美術館に河正雄氏(光州美術館名誉館長)をたずねた。昨年12月、東京四谷の韓国文化院ギャラリーM1で開催した「韓・日交流アート・コスモス展 人間とは!」のカタログに文章を書いていただいた。

 光州を後にして釜山に向かう途中、麗水市で麗水世界博覧会が開催されているので立ち寄った。だれでもコンピュータを駆使する時代がきて、映像は、美術の範囲を大きく拡げつつある。

 釜山では、李ユンサン氏から、10月26日~11月10日開催の「調和と共存展」に、日本コミッショナーとして30人作家を推薦することを依頼された。それと、これは私事であるが、釜山市美術館で「所蔵新創造展」を開催していて、小生の作品が展示されており、うれしいかぎりであった。

 釜山では、また、多くの知人、友人に再会した。83年に釜山を訪問した時出合った金洪錫氏(元釜山美術協会長、釜山教育大学教授)。東京芸術大学交換教授で来日した時、がんがみつかり、小生の大磯のアトリエで、墨でのドローイングを痛みに耐えながら制作していた頃を思い出す。釜山を後にして帰国、6月6日より1ヶ月間開催された「DMZアート・フェスティバル展」には作品のみ出品した。

 NPO法人アート・コスモスは、「アートは人と人との交流や人とモノとの出会い、ふれあいから生まれる」ことを趣旨としてはじめた活動である。現地にでかけて、人と出会い、交流することが大切と思っているので残念なことであった。出会いは新しい発想を呼び起こし、再会は信頼感を確実なものとし、物事を発展させる、そう信じたいのである。

 さて今後、8月1日~5日には、ソウル近郊の水原市ノソン・ギャラリーにて、アジア・コスモポリタン日・韓・中交流展を開催。この交流展には子どもも参加してもらう。

 8月18日~24日は、横浜関内で、アート・コスモス主催の「第2回長者町アート・フェスティバル」(ギャラリーSHIMIZUと長者町商店街)を開催する。

 日中韓の作家、そして日中韓の子どもたちの作品を展示するとともに、舞踊や歌などとのコラボレーション、東京工芸大学の李容旭教授の学生のワークショップ、フリーマーケット、似顔絵描き、屋台出店などを予定している。

 作りたいものがあるなら作れ。新しい方向を思いついたらどんなかたちででも、いいから人々に伝えろ。考えることはたくさんある。ひとつずつでいいではないか。そうしたことを、人が人と、作家が作家と、多くの人々が多くの人々と交流するのを企画し、実行しつつ今後も考えていきたい。新しいアートはそこからはじまる。