ここから本文です

2013/09/06

<韓国文化>"冬の時代"も、やがて春は来る

  • “冬の時代”も、やがて春は来る①

    やまや・のりこ 俳優。劇作家。文学座所属。戦争と平和をテーマにする演劇集団Ring-Bong主宰。「櫻の木の上 櫻の木の下」を、2012年光州平和演劇祭に正式招聘作品としてピッコウル劇場で上演。

  • “冬の時代”も、やがて春は来る②

    西大門刑務所歴史館の入り口

  • “冬の時代”も、やがて春は来る③

                  歴史の現場を学ぶ子どもたち

 韓日の現代史を知るときに欠かせない場が、ソウルにある西大門刑務所歴史館だ。日本の小泉純一郎首相が訪韓時に訪ねたことでも知られ、日本の観光ガイドにも掲載されている。同館をこのほど訪れた文学座の女優、山谷典子さんに文章を寄せてもらった。

 西大門刑務所歴史館は1908年、日本が建てた独立運動家を収容する刑務所でした。

 韓国独立後は、韓国政府に収監され、1998年からは「西大門刑務所歴史館」としてオープンしています。私の戯曲「櫻の木の上 櫻の木の下」を書くために読んだ資料の中に、同館に触れたものがあり、自分の目で確かめてみたかったのです。

 西大門歴史資料館の中には日本統治時代、独立活動をしたため、投獄された受刑者たちの写真が、壁一面に隙間なく張り巡らされた展示がありました。展示室には、「冷たかったでしょう?辛かったでしょう?」と受刑者たちに優しく語りかけるようなナレーションが流れていました。


つづきは本紙へ