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2014/05/23

<韓国文化>日韓の障害者交流促進を

  • 日韓の障害者交流促進を①

    昨年10月、韓国で開かれた「全国韓弓大会」

  • 日韓の障害者交流促進を②

                  高齢者のリハビリにも有益

 病気や先天性の障害などにより、肢体不自由になった子どもたちとその親たちの韓日交流が、1982年から30年以上続き、最近では韓国生まれの「韓弓」によるスポーツ&リハビリ交流を行っている。上野密・一般社団法人全国肢体不自由児者父母の会連合会常務理事に、この間の交流について文章を寄せてもらった。

◆「韓弓」をリハビリに活用 上野 密(全国肢体不自由児者父母の会連合会常務理事)◆

 ポリオや脳性小児まひなど、先天性の障害によって手足が不自由となった子どもたちの親たちが、障害の早期発見、早期療育、養護学校の全県設置運動や、障害福祉施策の向上と増進を願って都道府県に組織されつつあった「肢体不自由児父母の会」を、1961年に全国の連合体組織として結成したのが、現在の一般社団法人全国肢体不自由児者父母の会連合会(以下、全肢連)である。

 一方、隣国の韓国では脳性まひの娘を持つ母、崔京子氏の書いた『この罪なき子に光を』が韓国国内でベストセラーとなっていたが、全肢連でこの冊子を邦訳し出版した事を契機に、「同じ悩みをもつ日本と韓国の母親のみなさんの懸け橋となれば…」として両団体で姉妹血縁の調印を1982年に結ぶ事となった。

 韓国では海外渡航も難しかった当時、全肢連の毎年の全国大会に招待を続け、日本の障害児教育やリハビリテーション、小規模作業所やグループホームの建設などについてアドバイスを続けるなど草の根的な両会の親善は2012年には30周年の佳節を迎えた。


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