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2014/08/29

<韓国文化>音楽の力で日韓交流促進を

  • 音楽の力で日韓交流促進を

    首席ファゴット奏者の崔栄津(中央)はワールドツアーで好評を博した

 日本を代表するオーケストラの一つである東京フィルハーモニー交響楽団は、韓国との交流に尽力している。また今春、ワールド・ツアーを行ってクラシックの交流を深めた。同ツアーでは韓国出身のファゴット奏者、崔栄津が好評を博した。同楽団広報渉外部部長の松田亜有子さんに報告を寄せてもらった。

◆韓国人音楽家とともに歩む 松田 亜有子(東京フィルハーモニー交響楽団広報渉外部部長)◆

 2001年、韓国出身の世界的指揮者、鄭明勳(チョン・ミョンフン)が東京フィルハーモニー交響楽団のスペシャル・アーティスティック・アドヴァイザーに就任し、音楽の質を飛躍的に高め、毎公演完売というセンセーショナルなシーズンが続いた。

 03年11月には、鄭の指揮で初の韓国公演が実現し、続く05年にも鄭の指揮で釜山、済州島、果川、ソウル、及び仁川で公演を開催。各都市で熱烈な歓迎を受け、終演後は会場が一体となり感動に包まれた事を今でも覚えている。

 またシンガポールや中国からも招聘され、アジアにおける東京フィルの知名度が上がり、毎年、アジア各国から公演依頼がくるようになった。鄭はその後、東京フィルの桂冠名誉指揮者となり、2011年、東京フィルが日本で初めてオーケストラとして1世紀を迎えた記念すべきガラコンサートでも指揮をつとめ、大いに会場を沸かせた。


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