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2014/09/05

<韓国文化>迷宮の向こうに未来がある

  • 迷宮の向こうに未来がある

    演劇『パダパダ/波の少女』

 第5回福岡アジア美術トリエンナーレ2014(以下、FT5)が、「未来世界のパノラマ―ほころぶ時代のなかへ」をテーマに6日、福岡アジア美術館などで開催される(11月30日まで)。同展はアジア21カ国・地域の美術の新傾向を紹介する展覧会として、国際的に高い注目と評価を受けている。同展に参加するWATAGATA福岡釜山アートネットワークの宮本初音さんに文章を寄せてもらった。

◆日韓混成チームで平和のアートを 宮本 初音(WATAGATA福岡釜山アートネットワーク)◆

 「WATAGATA福岡釜山アートネットワーク(以下、WATAGATA)」は、枠は日本作家だが、福岡と釜山の芸術家混成チームとして、絵画、演劇、実空間ゲーム、ぬいぐるみなど、異なる表現の作品を「15歳の少女が見る未来世界のパノラマ」をテーマに制作し発表する。

 WATAGATAとは、韓国語で「行ったり来たり」という意味である。2010年から釜山と福岡双方を芸術家たちが往き来しながら、アート拠点ツアーや芸術祭を行ってきた。福岡と釜山の美術的な交流展は1970年代から数多く開催されているが、WATAGATAは顔を合わせるだけの交流、作品だけ並べる展覧会ではなく、往き来をきっかけに新しい作品が生み出されるような場にしたいと考えた。

 WATAGATAの拠点は福岡ではART BASE 88という個人型アートセンターだが、釜山では「トタトガ」という芸術家支援組織である。釜山市がバックアップし空きオフィスをスタジオとして借り上げて運営、美術・音楽・演劇・ダンス・伝統芸能・文学・写真・映像・マンガなどの芸術家が300人以上登録されている。つまり、釜山では他ジャンルの芸術家との交流が容易に、且つ大規模に行われるベースがある。


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