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2014/10/10

<韓国文化>音楽映画が結ぶ韓日

  • 音楽映画が結ぶ韓日

    『ミンヨン 倍音の法則』 (C)2014 SIGLO/SASAKIFILMES

 韓日の文化交流について知る美術展、映画などが相次いで紹介される。「東アジアの華 陶磁名品展」は、韓日中3カ国の陶磁器の名品を一挙紹介。また「日本国宝展」では、朝鮮時代の井戸茶碗の最高峰作品が展示される。一方、映画では韓日交流を描いた『ミンヨン 倍音の法則』『ザ・テノール』が相次いで上映される。

 映画『ミンヨン 倍音の法則』は、モーツァルトの旋律に導かれ、韓国人ミンヨンが歩む旅を描く。国を超え、時を超えた不思議な音楽映画。

 「四季・ユートピアノ」「川の流れはバイオリンの音」などNHK名作テレビドラマで国内外から高く評価されてきた演出家・佐々木昭一郎(78)が、約20年ぶりにメガホンをとった、初の長編劇映画である。

 主人公はソウルで暮らす女子大生ミンヨン。亡き祖母が遺した1枚の古い写真に心をとらわれた。祖母の親友だった日本人・佐々木すえ子と、その家族を撮った戦時中の写真だった。日本へと渡ったミンヨンは、多くの人々と出会う。そして、すえ子がかつて暮らしていた屋敷にたどり着いたミンヨンは、70年の時を超えて、すえ子の戦時下の苦難を体験する。


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