ここから本文です

2015/04/03

<韓国文化>宮廷料理、餅文化、膳の特色とは

  • 宮廷料理、餅文化、膳の特色とは

    膳に並べられた韓国のキムチなど

 日本で身近な存在になっている韓国の食文化の歴史と変化を紹介する、韓国文化院企画展「みんなが楽しむ韓国食文化」が、10日から23日まで、東京・四谷の韓国文化院で開催される。食文化を通して韓日友好を深めるイベントで、会期中に料理教室なども予定されている。

 韓国は昔からはっきりとした四季の中、季節ごとに生産される農産物と国の三面が海で囲まれているため水産物が豊かであり、山と平野が広く、狩猟と農作が発達した。このような自然的背景と社会・文化的環境がまじりあい、季節の特徴を活かした旬な食べ物や地域の特徴を生かした、その土地ならではの郷土料理、食べ物が少なくなる冬に備えるための保存法としての発酵食品が発達した。

 また、東洋の陰陽五行思想や食べるものは全て薬になるという「薬食同源」の概念が食文化にも反映され、食を重要視する韓国人の膳は、バランスの良さが特徴だ。

 また、フランス料理のように順次食べ物を並べるコース料理を時間展開型というのに対して、ひとつの膳の上に料理をいっぺんに並べる韓国のスタイルは空間展開型といわれる。韓国の料理スタイルや文化が表れている韓国の膳の文化を通じて新たな発見ができる。


つづきは本紙へ