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2015/05/29

<韓国文化>演劇、アニメ、クラシックで韓日交流

  • 演劇、アニメ、クラシックで韓日交流

    青年団公演『冒険王』より
    青年団『冒険王』08年 こまばアゴラ劇場 撮影:青木司

 ことしは韓日国交正常化50周年。演劇、アニメ、映画、クラシック、バレエなど韓日文化交流に寄与する行事が各地で開かれる。

 平田オリザ率いる青年団は、96年初演の『冒険王』と韓国の第12言語演劇スタジオ(成耆雄/ソン・ギウン主宰)との韓日協働制作『新・冒険王』の2作品を、6月5日から兵庫・城崎国際アートセンター、12日から東京・吉祥寺シアター、7月10日からソウル斗山・アートセンターで上演する。

 80年初夏、イスタンブールの旧市街にある貧乏旅行者専用の安宿。テヘランの米大使館占拠事件と、ソビエト軍のアフガニスタン侵攻で、多くの日本人旅行者が足止めを食らう。緊迫した街の情勢とは裏腹に、怠惰な日々を送る日本人旅行者たちの生態の描写から、日本と日本人の姿が、ぼんやりと浮かび上がる。

 『新・冒険王』は、02年6月18日、同じくイスタンブールの旧市街にある貧乏旅行者専用の安宿が舞台。01年の同時多発テロと、それに続く米軍のアフガニスタン侵攻によって、韓国、日本など多くのバックパッカーがイスタンブールで足止めを食らう。この日はちょうど、韓日ワールドカップのベスト16の試合日。韓国対イタリア戦が始まり、世界情勢とは無縁なように見える両国の若者たちだが…。


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