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2016/01/22

<韓国文化>コンテンポラリーダンスの魅力伝える

  • コンテンポラリーダンスの魅力伝える

    金志旭㊨とタシロリエ

 「横浜ダンスコレクション2016」(横浜市芸術文化振興財団主催)が23日、横浜赤レンガ倉庫1号館で始まる。「若手振付家の発掘と育成」と「コンテンポラリーダンスの普及」を目指して、1996年にスタートした。21年目を迎え、アジアのダンスフェスティバルとの連携・協働プログラムや世界的に活躍するアーティストによる作品上演を新たな基軸に加え、多彩なプログラムを開催する。

 オープニングには同コレクション04年受賞者で、韓国を代表する振付家の丁永斗(チョン・ヨンドゥ)と現代美術家の丸山純子の合作による「無・音・花」が上演される。

 丁は、「無音花という丸山さんの作品からインスピレーションを受けて振り付けした。無・音・花の各単語が持っている意味、象徴を自分なりの動きと構成に解釈した。観客に何かメッセージを伝えるというより、瞬間の空気やイメージが残ればと思っている。横浜ダンスコレクションは、若い振付家を育てる大切な場であり、世界の舞踊界の流れを知る場でもある」と話した。

 丸山は「静けさのなかに響く音、時間の移ろいと集積を感じてほしい。横浜ダンスコレクションは、国境を問わず、各分野のプロとの創造作業が魅力的な場だ。日韓も国境を超えた。個々の交流、特に芸術分野では、苦悩や喜びを通して共感を呼ぶ可能性に満ちているので、もっと活発になると良い」と述べた。

 2月10日と11日に行われる「日韓ダンス交流プロジェクト」では、振付家・ダンサーの金志旭(キム・ジウク)と、タシロリエが合作を発表する。

 すでに昨年10月、ソウル・ダンスコレクションに参加して作品を発表した。人間の欲望とエゴ、コミュニケーションについて問いかけた作品で、今回はそれをより深化させた作品となる予定だ。


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