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2016/03/25

<韓国文化>金玉均らの書を紹介

  • 金玉均らの書を紹介

                 須永元にあてた金玉均の書

 韓日文化交流のイベントが各地で開かれている。「『はしれ、トト』チョ・ウンヨンの絵本づくり展は、ちひろ美術館・東京(東京・練馬区)で開催中。他にも韓国市民バンドによる音楽交流や、日本に残る朝鮮王朝後期の政治家、金玉均らの書の展示などが行われている。

 第63回企画展「須永文庫資料展~金玉均と朴泳孝をめぐる人々~」は、佐野市郷土博物館(栃木県佐野市)で開催中(6月12日まで)。

 豪農・須永市重郎の長男として1868年、現在の佐野市に生まれた須永元は、漢詩文を彦根藩家老だった岡本黄石に学び、上京して三島中洲、重野成齋らにも師事し、1889年には慶應義塾別科で学んだ。

 田中正造、勝海舟など多くの名士とも交際する一方、1886年頃から金玉均、朴泳孝ら亡命朝鮮開化派の人たちとも親交を結び、終生、韓国・朝鮮問題に関わった人々との交流は続き、1942年7月1日、74歳で亡くなった。

 「須永文庫」とは、須永元の財産をもとに1943年に設立された財団法人日韓国士顕彰会が、1962年に解散し、佐野市に寄贈した書籍を中心とする資料。

 同展では金玉均と朴泳孝を中心とした朝鮮開化派の資料を中心に展示し、須永元との関わりを紹介している。


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