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2017/05/26

<韓国文化>韓国名匠監督の4作品上映

  • 韓国名匠監督の4作品上映

    『あの人に逢えるまで』 (c)2014 Big Picture

 名匠監督たちによる韓国映画の最新作・未公開作を上映する「ハートアンドハーツ・コリアン・フィルムウィーク」、韓国の最新アニメ映画を特集上映する「花開くコリア・アニメーション2017+アジア」名古屋上映会、韓国をはじめ世界の短編映画を紹介する「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」が、相次いで開催される。多様性にあふれた韓国映画の魅力を知る貴重な機会だ。

 「ハートアンドハーツ・コリアン・フィルムウィーク」は、7月22日から東京・シネマート新宿、同29日から大阪・シネマート心斎橋ほかで4作品が全国順次公開。

 李濬益(イ・ジュニク)監督の『空と風と星の詩人 尹東柱(ユン・ドンジュ)の生涯』は、韓国の国民的詩人・尹東柱の生涯を美しいモノクロ映像で描いた作品。

 治安維持法違反で逮捕され、1945年2月に福岡刑務所で27歳の若さで獄死した尹東柱の70回忌に企画された。

 姜帝圭(カン・ジェギュ)監督の『あの人に逢えるまで』は、南北離散家族をテーマにしたラブストーリー。〝あの人〟の帰りを料理を作り続けて待つ女性ヨニが、「明日、〝あの人〟に逢えますよ」という役人の言葉を受け、行動を起こす姿を描く。『その日の雰囲気』でコミカルな演技を見せたムン・チェウォンと『高地戦』のコ・スが共演。

 中国朝鮮族出身で作家としても知られる張律(チャン・リュル)監督の『春の夢』は、ヤン・イクチュンら韓国の演技派俳優を迎えた青春映画。韓国の若者たちの閉塞的な日常を描き出す。第21回釜山国際映画祭のオープニング上映作品に選出され、第46回ロッテルダム国際映画祭でも上映された。

 老人相手の売春をする60代女性を主人公に、高齢化社会を描いた人情悲喜劇、李在容(イ・ジェヨン)監督『バッカス・レディ』は、国民的女優ユ・ヨジュン主演の話題作。16年にベルリン国際映画祭に出品され、モントリオール・ファンタジア国際映画祭で主演女優賞&脚本賞の2冠に輝いた。