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2018/04/27

<韓国文化>霊岩の近現代資料展、人形作家・張順玉展など

  • 霊岩の近現代資料展、人形作家・張順玉展など

    1943年、霊岩郡徳津面の綿畑作業

 在日2世の河正雄・光州市立美術館名誉館長にちなんだ美術展が、韓国各地で開かれている。2018特別企画展「霊岩、100年の記録」は、韓国・霊岩郡の霊岩郡立河正雄美術館で開催中。ソウルの秀林文化財団アートギャラリーでは、河正雄コレクション「人形作家 張順玉展、お母さん、何してる?」を開催中。

 2018特別企画展「霊岩、100年の記録」は、霊岩の近現代資料を通して、地域住民の暮らしと文化を究明する展示である。2018霊岩訪問の年を記念して開かれたもので、霊岩の古地図、朝鮮総督府の資料、各種写真などを通して、霊岩の歴史、日本植民地時代の実相も浮き彫りにする。9月30日まで。

 また霊岩郡立美術館では、河正雄コレクション「現代美術巨匠展」も開催。韓国を代表する現代画家・李禹煥の作品などを展示。7月1日まで。

 「人形作家 張順玉展 お母さん、何してる?」は、韓国人形作家の第一人者、張順玉の作品展。張順玉は粘土(陶土)で成形した人物像や動物像、家や船等、薪で焼成した「土偶」などを数多く制作している。むかしの故郷の風景、韓国伝来の童話などからイメージした作品を通して、子どもたちに伝統文化を伝えている。特に女性や子どもの表情は慈愛に満ちた温かな眼差しがある。6月29日まで。

 光州市の光州市立美術館・河正雄美術館では、河正雄コレクション「呉日―Zero(無)の叫び」を開催中。河正雄美術館の開館1周年、在日作家・呉日の三周忌に合わせての開催。


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