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2018/06/22

<韓国文化>朝鮮陶工の芸術と歴史を知る

  • 朝鮮陶工の芸術と歴史を知る

    白薩摩観音菩薩座像 「明和九年辰四月作之」彫銘 9代・沈当栄
    1772年 沈家伝世品収蔵庫

 韓日国交正常化53周年記念特別展「薩摩焼420年 沈壽官窯展」(韓国文化院と沈壽官窯主催)が6月23日から、東京・四谷の韓国文化院で開催される。沈壽官窯の作品30点とともに、沈壽官家の系譜及び歴史を紹介するパネル資料なども展示される。

 同展は、薩摩焼の「歴史性」と「芸術性」に焦点を当てた展示会だ。

 技術の高い日本の陶磁器の歴史において、欠かせないのは朝鮮陶工の存在だ。1598年に韓半島から日本に連れて来られた彼らの陶磁器の魂は、420年の時空を超えて、今でも多くの人々に感銘を与えているだけではなく、日本で新たな伝統文化を生み出しながら発展を続け、明治時代には12代・沈壽官の作品が日本を代表してパリ万博に出品され、世界的にも高い評価を受けるなど、グローバル化の道を歩むことになった。

 同展では、420年前に渡ってきた朝鮮陶工の中でも「歴史」を受け継いで、切磋琢磨しながら今でも斬新さを追求している沈壽官窯に光を当てた。

 沈壽官家に伝わる初代・沈当吉の伝世品「白薩摩茶碗 伝火計手」や、9代・沈当栄の「白薩摩観音菩薩座像」、薩摩焼の名を世界に知らしめた12代・沈壽官の作品や当代(15代・沈壽官)の作品などが特別に出品され、沈壽官家の歴史を振り返りながら、30点の作品を通じて薩摩焼の華麗なる美を紹介する。

 展示会場は


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