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2018/11/02

<韓国文化>東アジアの古代交流を知る

  • 東アジアの古代交流を知る

    筒形 4世紀 新沢500号墳 
    奈良県立橿原考古学研究所付属博物館 所蔵

 東アジアの古代交流について知る特別展「4世紀のヤマト王権と対外交渉―東アジア情勢と古墳の変化―」が、大阪府立近つ飛鳥博物館(大阪府南河内郡)で開かれている。

 東アジアでは、3世紀から5世紀にかけて三国時代から魏晋南北朝の中国王朝の混乱の時期、朝鮮半島、日本列島などの諸地域が国家形成期を迎える。ヤマト王権と中国王朝の間には当初は積極的な外交関係がうかがわれるものの、泰始2年(266年)以降、倭の五王による義煕9年(413年)以降の宋への朝貢まで、外交関係の記録がみられない空白の時代と言われている。

 このあいだのヤマト王権の外交関係を探る数少ない資料として、石上神宮「七支刀」と高句麗の「広開土王碑文」などの金石文と、『日本書紀』神功紀などの記述が知られている。

 3世紀中頃から4世紀後半は、古墳時代前期にあたる。前期後半、


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