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2019/03/01

<韓国文化>韓国の人形劇と日本の影絵が共演

  • 韓国の人形劇と日本の影絵が共演

    『ごめんね、ありがとう!-るる島の秘密-』

 演劇の韓日交流が盛んだ。韓国の人形劇団Art Stage SAN(アートステージサン)と日本の劇団かかし座がコラボレーションした『ごめんね、ありがとう!-るる島の秘密-』は今月下旬、神奈川・東京で上演。また昨年話題を呼んだ演劇『九月、東京の路上で』が、今月中旬から都内で再演される。

 『ごめんね、ありがとう!-るる島の秘密-』は、人形と影絵の夢の共演でファンタジックに描かれる少女と黒猫の物語。12年、ブラジルの人形劇フェスティバル「SESI BONECOS」で出会った両劇団が、お互いの世界観に惹かれあい、交流を重ねて誕生した夢の合同企画公演だ。セリフをほとんど使用しないため、言語や国境の壁を越え、すべての人が楽しめるエンターテインメント作品となった。

 アートステージサンは、京畿道議政府市に拠点を置く人形劇団。2001年より活動を始め、舞踊、映像などを効果的に取り入れた舞台作品を発表。国際フェスティバルにも数多く参加し、代表作の『ダルレの話』は各国で絶賛され、これまで22カ国、85カ所以上の都市で公演。日本でも09年以降、各地で上演された。

 劇団かかし座は1952年、日本で最初にできた現代影絵の専門劇団。影絵の世界は人々の心を無限の想像へ駆り立てる、ふしぎな性質と魅力を持っている。「たくさんの人々の心に夢を育てたい」という思いで、創立以来独自の手法で多くの作品を生み出してきた。

 物語は、都会に住む普通の女の子ハルが、ある時、両親の元を離れておじいさんの住む島、〝るる島〟へ出かける。地図にものっていない島、


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