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2021/09/24

<韓国文化>静かな世界の激しいサスペンス

  • 静かな世界の激しいサスペンス、新感覚スリラー映画『殺人鬼から逃げる夜』

    チョン・ホン 1963年、東京・新宿生まれ。韓国・延世大学校医学部卒。上野にアジアン美容クリニックを開業。帝京大学形成外科、美容外科非常勤講師、アンチエイジング手術を得意とする

  • 静かな世界の激しいサスペンス、新感覚スリラー映画『殺人鬼から逃げる夜』

    新感覚スリラー『殺人鬼から逃げる夜』
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 聴覚障がいを持つ主人公が連続殺人鬼に追い回される恐怖の夜を描いた新感覚スリラー『殺人鬼から逃げる夜』が24日、東京・TOHOシネマズシャンテほか全国順次公開される。監督・脚本は、これがデビュー作となる新鋭クォン・オスン。鄭憲・アジアン美容クリニック院長に映画評を寄せてもらった。

 昨年、最も世界の関心を集めた出来事の一つに米大統領選挙が挙げられる。ニュース映像で候補者たちが演説する傍らで、手話による同時通訳が行われる様子を何度か目にした。国内外を問わず、重要な会見や発表には手話通訳が伴うことは自然なものとなり、自分は読み取れなくとも手話の必要性、重要性に疑問を持つ人はいない。

 しかし一方、「手話」自体に関して我々はどのくらい知っているだろうか?まず大きな誤解の一つに「手話は世界共通である」と思っている点。実は私も方言のような、ある程度の地域性はあるとしても、大体意味は通じるレベルの違い程度だと考えていた。実は、同じ英語圏であっても米国手話と英国手話は全く異なる。現在、世界には300種類余りの手話が使用されている。その中では、手話が伝えられた過程や歴史的背景から同類の手話言語族に分類することもある。


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