ここから本文です

2022/01/14

<韓国文化>女性たちがたどり着いた希望

  • 女性たちがたどり着いた希望

    朴芝婉監督の長編デビュー作『ひかり探して』(C)2020WarnerBros.Ent.AllRightsReserved

 新鋭・朴芝婉(パクチワン)監督の長編デビュー作で、『10人の泥棒たち』の人気ベテラン女優、金憓秀(キムヘス)と『パラサイト半地下の家族』の李姃垠(イジョンウン)が初共演したヒューマンドラマ『ひかり探して』が15日、東京・ユーロスペースほか全国順次公開される。門間貴志・明治学院大学文学部芸術学科教授に映画評を寄せてもらった。

◆素晴らしい3人の俳優の演技 門間 貴志(明治学院大学文学部教授)◆

 ここ数年、韓国で気にかかる映画を撮るのは決まって女性の監督だ。それも新人監督ばかりで、デビュー作とは思えないほどのクオリティーを見せているのは驚きである。『ひかり探して』の監督の朴芝婉もそうした新人監督の一人である。梨花女子大の放送映像学科から韓国映画アカデミーに進んで映画製作を学び、短編映画『ピロートーク』(2006年)、『女子高生だ』(08年)で注目されていた。長編デビュー作となる『ひかり探して』で、昨年の青龍映画賞で新人監督賞を受賞した。


つづきは本紙へ