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2024/08/02

<韓国文化>クーデターに揺れた韓国現代史を描く  寄稿 鄭憲(アジアン美容クリニック院長)

  • クーデターに揺れた韓国現代史を描く  寄稿 鄭憲(アジアン美容クリニック院長)

    チョン・ホン 1963年、東京・新宿生まれ。韓国・延世大学校医学部卒。上野にアジアン美容クリニックを開業。帝京大学形成外科、美容外科非常勤講師、アンチエイジング手術を得意とする。

  • クーデターに揺れた韓国現代史を描く  寄稿 鄭憲(アジアン美容クリニック院長)

    2大スターが競演した『ソウルの春』(C)2023PLUSMENTERTAINMENT&HIVEMEDIACORP,ALLRIGHTSRESERVED.

◆歴史の使命を果たすとは◆

 1979年10月26日、独裁者とも言われた大韓民国大統領が自らの側近に暗殺された。暗殺事件の合同捜査本部長に就任した保安司令官は、陸軍内の秘密組織「ハナ会」の将校たちを率い、新たな独裁者として君臨すべく、同年12月12日にクーデターを決行するが…。23年の観客動員数第1位の大ヒットを記録した韓国映画『ソウルの春』が23日、東京・新宿バルト9ほか全国順次公開される。鄭憲アジアン美容クリニック院長に映画評を寄せてもらった。

 過去のある地点で起きた出来事を、記録や伝承をもとに後世の誰かが断片をつなぎあわせ編集したものが歴史として残る。それ故、その時代の価値観や評価により、焦点が当てられる人物がいる反面、影のように隠れ忘れ去られる人々もいる。韓国の近代史は、植民地支配からの独立、その後は政治、経済的に国としての有り体を創るべくもがき続けた道のりであった。特に軍事独裁体制から民主化への過程は、最初に学生達が声を上げ、やがて一般の国民自らが立ち上がり、多くの犠牲の上に成し得たとの自負を持っている。


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