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2000/12/15

<週間ダイジェスト>12月7日~12月13日

7日 ■四者協議再会、北に提案

 李ジョンビン・外交通商部長官は、中断状態にある南北に中国と米国を加えた四者協議を再開するよう北朝鮮側に正式提案したことを明らかにした。これに対し北朝鮮は、検討すると回答してきたという。

8日 ■韓米地位協定協議が決裂

 ソウルで10日間にわたって続けられてきた韓米地位協定は、在韓米軍基地周辺の住民が強く求めている環境汚染の改善条項などをめぐり双方の意見が対立し、協議は物別れに終わった。政府は、クリントン政権の任期中に解決したい意向だったが、絶望的となった。

9日 ■「老斥里事件」で韓米対立

 国防部は、韓国戦争時に米軍が避難民を虐殺したとされる「老斥里事件」に関連し、米軍に遺族への謝罪と補償を要求しているが、米側は「軍の命令が確認できない」としてこれを拒否したと明らかにした。国防部によると、米側は射殺行為があったことは認めたが、偶発的に起きた可能性が高いと主張しているという。

10日 ■北が韓国国防白書を非難

 ラヂオプレスが伝えたところによると、北朝鮮は、韓国が2000年版国防白書で「北朝鮮は韓国の主敵」としたことに関し、「6月の南北頂上会談で署名した共同宣言に精神に背信し、許し難い反統一的行為だ」と非難した。

11日 ■南北赤十字会談延期へ

 政府は、今月中の開催を予定していた南北赤十字会談が来月に延期されると発表した。これは、北朝鮮側が、「年末で行事日程が立て込んでおり、赤十字会談は新年に延期せざるをえない」と通達してきたため。これによって、3回目の南北離散家族相互訪問の年内実施も見送られることになった。

12日 ■北朝鮮と英国が国交樹立

 朝鮮中央放送と平壌放送は、臨時ニュースで北朝鮮と英国が正式に国交を樹立したと報じた。北朝鮮はストックホルムまたはジュネーブに、英国はソウルに代理大使をおき、来年上期にも相手国に大使館を設置する予定だ。これに伴ってドイツ、スペインなど他の欧州連合(EU)加盟国と北朝鮮との国交交渉が加速化する見通しだ。

13日 ■平壌で南北閣僚級会談

 第4回南北閣僚級会談が平壌でスタート。会議は15日まで開かれ、11月の経済実務協議で仮署名した投資保護協定など4項目の経済協力合意書の正式調印と3回目の離散家族相互訪問、金永南・最高人民会議常任委員長のソウル訪問日程などについて協議する。