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2000/11/17

<週間ダイジェスト>11月9日~11月15日

9日 ■ロ大統領、韓半島に積極関与

 ロシアのプーチン大統領は、「ロシア・新たな東方展望」と題する外交方針を発表し、「アジア太平洋地域には紛争の火種が数多く残っている」と指摘、韓半島情勢などに積極的に関与していく考えを明らかにした。

10日 ■オランダも北と国交へ

 オランダ政府は、英国、ドイツ、スペイン、ベルギーの欧州連合(EU)加盟国が北朝鮮との国交樹立方針を表明したのに同調し、北朝鮮と国交交渉に入る用意があるとの声明を発表した。しかし、声明は「人権擁護や政治・経済改革の進展が前提だ」と条件をつけている。

11日 ■投資保護などに仮署名

 平壌で8日から開かれていた第2回南北経済実務協議で、南北双方は投資保護、二重課税防止、決済制度、商取引における紛争解決手続きの4項目で基本合意し仮調印した。双方は国内での手続きを踏んだあと、正式に調印する。4項目の内容は、北朝鮮に進出した韓国企業に最恵国待遇を与え、韓国への自由送金を保証、韓国企業の資産を北朝鮮側が押収したり、国有化することを禁じている。

12日 ■与党、不正腐敗撤廃へ

 与党・新千年民主党は、東邦金庫不正融資事件で明るみとなった金融監督院、青瓦台(大統領府)職員らの腐敗が他の省庁にも広がっているおそれがあることから、内部監察を強化し、汚職を追放する公務員の不正腐敗防止法案を立法化する方針だ。徐英勲・民主党代表は、同方針を金大中大統領に報告し、了承を受けた。

13日 ■北の作業部会参加提案

 ブルネイで2日間にわたり開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会議が閉幕。会議に出席した李ジョンビン・外交通商部長官は、北朝鮮をAPECの作業部会に参加させるよう提案し、会員国の賛同を得た。

14日 ■豪外相が平壌入り

 オーストラリアのダウナー外相が平壌に到着、3日間滞在し、金正日総書記、金永南・最高人民会議常任委員長ら首脳と会談し、両国の関係強化を図る。オーストラリアは今年5月に北朝鮮と国交を回復したばかりで、同国外相が北朝鮮を訪問するのは初めて。

15日 ■ブルネイで韓日首脳会談

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合に出席のため、ブルネイを訪れた金大中大統領は、森喜朗首相と韓日首脳会談を行い、北朝鮮と周辺諸国との関係改善を進めるため、韓日米の3カ国が連携を強化していくことで一致した。また両首脳は、今後頻繁に会い、北朝鮮情勢について意見交換することに合意した。