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2000/10/27

<週間ダイジェスト>10月29日~10月25日

19日 ■欧州が北との国交意欲

 アジア欧州会議に出席のため、韓国を訪れた英国のブレア首相は、金大中大統領と会談し、北朝鮮との国交樹立に向け交渉を開始すると明らかにした。ドイツ、スペイン、オランダ、ベルギーも相次いで北朝鮮との国交樹立の意向を表明しており、欧州と北朝鮮の関係改善が急速に進むもようだ。

20日 ■ソウルでASEM開催

 アジア、欧州25カ国の首脳が一堂に開始、ソウルで第3回アジア・欧州会議(ASEM)が開かれた。IT(情報技術)やバイオなど先端分野で協力体制を築くことに合意したほか、北朝鮮との関係改善を盛り込んだ「韓半島平和のためのソウル宣言」を採択した。

21日 ■北朝鮮、欧州との国交歓迎

 朝鮮中央通信によると、欧州各国が北朝鮮との国交樹立意思を表明していることについて、北朝鮮の外交部スポークスマンは、「わが国と欧州連合(EU)諸国の外交関係樹立は、さまざまな分野で2国間関係を拡大・発展させ、北東アジアおよび世界の平和と安全を維持することに資するだとう」と歓迎のコメントを発表した。

22日 ■中国国防相が北を訪問

 中国の遅浩田・国防相を団長とする人民解放軍代表団が北朝鮮を公式訪問した。中国の韓国戦争参戦50周年の記念行事に参加するのが目的だが、オルブライト国務長官の訪朝に対抗し、朝中関係を確認するのが狙いとみられている。

23日 ■米国務長官が平壌入り

 オルブライト米国務長官が米の現職閣僚としては初めて平壌・順安空港に降り立った。オルブライト長官は、金正日総書記と会談し、クリントン大統領の親書を手渡した。双方は和解に向けて第一歩を踏み出し、朝米の関係改善に合意。クリントン大統領の北朝鮮訪問についても意見を交わした。

24日 ■北朝鮮、過去の清算強調

 朝鮮中央通信と労働新聞は、30日から北京で開かれる朝日交渉について論評し、「日本との関係は特殊であり、他の国と同じようには解決できない。日本が真の関係改善を望むなら過去の清算の英断を下すべきだ」と強調した。

25日 ■韓日米外相がソウルで会談

 李ジョンビン・外交通商部長官は、ソウル入りした河野洋平外相とともに、北朝鮮訪問を終えたオルブライト米国務長官から金正日書記との会談内容と米側の対北朝鮮政策について説明を受けた。韓米日3カ国外相は、今後の北朝鮮への対応策について協議し、引き続き共同歩調をとっていくことで合意した。