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2000/09/08

<週間ダイジェスト>8月31日~9月6日

31日 ■教育部長官に李敦煕氏

 金大中大統領は、サムスン電子の不正株取引疑惑で30日に辞任した宋梓・教育部長官の後任に大統領の諮問機関・新教育共同体委員会の李敦煕委員長(62)を任命した。李新長官は、ソウル大学師範学科卒、韓国教育開発院長などを務めた経歴をもつ教育の専門家として知られている。

     ■北がアジア開銀加盟申請

 北朝鮮がアジア開発銀行(ADB、本部マニラ)への加盟を申請した。これに伴ってADBは加盟58カ国・地域の意見聴取を開始する。ADBの加盟資格はなく、加盟国の賛成が得られれば認められることになっているが、最大の出資国である米国と日本の意見が尊重されるといわれている。北朝鮮は97年に一度、加盟を申請したが、却下された。

2日 ■非転向囚を北に送還

 政府は、南北頂上会談での合意に基づき、スパイ容疑で逮捕・収監していた非転向長期囚63人を板門店経由で北に送還した。朝鮮中央通信によると、午後に平壌に到着した非転向囚らを趙明録・人民軍総政治局長、洪成南首相ら幹部が出迎え、市民数十万人の熱狂的な歓迎を受けたという。

4日 ■北朝鮮をIMF総会に招待

 国際通貨基金(IMF)は、9月26日からチェコのプラハで開く年次総会に北朝鮮と東ティモールを特別ゲストの資格で招待することを決定、参加を促す招請状を送った。これは、北朝鮮に国際金融システムについて知ってもらうのが狙いとみられる。韓国は、北朝鮮が参加すれば、将来のIMF加盟に道が開けるよう、全面的にバックアップしていく考えだ。

5日 ■経済特区「羅先市」に

 朝鮮中央通信の報道によると、北朝鮮の最高人民会議常任委員会は、8月16日に発表した政令で経済特区に指定している経済貿易地帯、羅津・先鋒市を「羅先市」に改称した。

   ■比代表団が北朝鮮訪問

 フィリピンのブラス・オプレ前上院議長を団長とする使節団が北京経由で北朝鮮を訪問した。訪朝団の派遣は、フィリピンと北朝鮮が7月に国交を樹立して以来初めてで、両国の関係強化と親交を深めるのが狙いとみられる。使節団一行は9日まで平壌に滞在、労働党幹部らと意見を交換した。

6日 ■韓日投資協定、協議進まず

 韓日両政府は、韓日投資協定の締結に向けた第4回協議をソウルで開き、懸案となっている「内国人待遇」問題などについて話し合った。しかし、内国人の例外的措置や労使問題の扱いなどをめぐって双方の歩み寄りが得られず、合意に達しなかった。両国は今月22日の金大中大統領の訪日までに協定締結をめざしていたが、微妙となった。