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2001/11/02

<週間ダイジェスト>10月25日~10月31日

25日 ■韓国補選で与党候補全敗

 ソウル市内と江原道の計3選挙区で実施された国会議員の再・補欠選挙で、野党ハンナラ党候補が与党・民主党候補を破って3議席すべてを獲得。景気低迷などに対する金大中政権への国民の不満が改めて浮き彫りになった。

26日 ■「共同宣言以前の対決状態に」

 北朝鮮の労働新聞は、南北韓の関係が現在、「6・15南北共同宣言採択以前の対決状態に事実上、後退した」と論評。米同時テロ事件以後、韓国が「事件の緊張した情勢を悪用し対決と緊張激化を露骨に追求している」と非難した。

27日 ■炭疽菌騒ぎで当局「シロ」

 ソウル市内の外資系製薬会社に届いた米国からの郵便物の中から白い粉が発見され、炭疽菌の疑いがあるとして郵便物に触れた製薬会社職員16人がソウル中央病院に緊急入院した事件で、韓国国立保健院は「問題の粉を炭疽菌と疑う事実は発見できなかった」との検査結果を発表した。

28日 ■中国、通告なく韓国人処刑

 中国政府が、麻薬の製造販売容疑で97年に逮捕された41歳の韓国人男性を、韓国政府の事前連絡なしに今年9月に死刑執行していたことが明らかになった。韓国政府は駐韓中国大使館総領事に、国際的外交慣例である事前連絡もなく処刑したことに強く抗議している。

29日 ■安保会議部会に北朝鮮出席

 「テロが安保に与える影響」を主題にワシントンで開かれたアジア太平洋安保協力会議の信頼構築作業部会に北朝鮮から政府関係者が出席した。同部会への北朝鮮の参加はこれが初めて。

30日 ■死刑廃止法案を国会に提出

 韓国の与野党国会議員155人が、「死刑は憲法で保障された人間の尊厳と生命権に相反する」として、国会に死刑廃止特別法案を提出した。ただ最初に審議する国会法制司法委員会では死刑廃止に慎重な議員が多く、法案が成立するかどうかは不透明。

31日 ■韓国初の超音速攻撃機開発

 韓国初の超音速攻撃機となる「T50」の第1号機が完成し公開された。最大速度がマッハ1・4で、有事にはF4戦闘機級の戦闘能力を発揮するという。2003年から量産し、海外輸出用も含め800機生産する予定。