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2001/10/26

<週間ダイジェスト>10月18日~10月24日

18日 ■W杯開幕式天皇訪韓を

 2002年サッカー・ワールドカップ韓日共催大会の韓国組織委員長である鄭夢準・韓国サッカー協会会長は日本人記者団との懇談で、ソウルで開かれるW杯開幕式に天皇が参加するよう強く望んでいると述べた。鄭会長は「開幕式に天皇が来ないなら決勝戦に韓国の大統領は日本に行けない」と述べた。天皇訪韓時の安全問題について鄭会長は「抗議もあるだろうが、安全管理には自信がある」と述べた。

19日 ■米大統領、朝米対話に意欲

 APEC(アジア太平洋経済協力会議)に参加するため中国・上海入りしたブッシュ大統領は金大中大統領との会談で、北朝鮮の金正日総書記に対し朝米対話を再開する決断をするよう促す考えであることを明らかにした。ブッシュ大統領は「金総書記に米国代表と北朝鮮が対話することを提示済みで、肯定的な反応を期待する」と述べた。

20日 ■韓日関係修復を再確認

 APECに参加中の金大中大統領と小泉純一郎首相が会談、歴史問題などで悪化した両国関係を修復する決意を再度確認した。15日の小泉首相訪韓時に韓国での反応が良くなかったことなどを受けたもの。金大統領が「反省とおわび」を行動で示すよう求めたのに対し、小泉首相はビザ発給条件の緩和方針を明言するなどの配慮をみせた。

21日 ■北朝鮮のAPEC加盟提起

 中国の江沢民国家主席は、APEC会合で金大中大統領が昨年のブルネイでの首脳会議で浮上していた北朝鮮のAPEC加盟を再度提起したことを明らかにした。これに関連し江主席は「まず北朝鮮の意向による。参加の意思表示があれば、われわれは歓迎する」と述べた。

22日 ■閣僚会談の平壌開催を提案

 韓国統一部は北朝鮮が金剛山で開催するよう主張している第6回南北閣僚級会談を平壌で開くよう提案した。これに対し北朝鮮は、閣僚級会談のほか経済協力推進委員会や金剛山観光活性化協議など一連の南北対話を自国内の金剛山で開くよう再度提案してきた。北朝鮮は韓国が米テロ事件で非常警戒態勢を敷いていることを理由に韓国国内での会談開催を拒んでいる。

23日 ■米の報復攻撃を朝鮮が批判

 北朝鮮の労働党機関紙・労働新聞は論評で、米国のアフガニスタン攻撃に言及、「テロ絶対反対」が北朝鮮の原則的立場としながらも、「軍事的行動を他国にまで拡大するのは反テロ闘争の目的に反する」とし、米国による最近のアフガン攻撃を批判した。

24日 ■北朝鮮の生物化学兵器開発

 韓国の亡命した黄長燁氏は訪米を要請していた米前上院外交委員長らに送った書簡のなかで、韓国国会情報委員会の非公開議で「北朝鮮は80年代はじめから生物化学兵器の開発に取り組み保有量は世界4位」と証言したと明らかにした。書簡で黄氏はこうした情報が北朝鮮との交渉の材料になることを指摘しているという。