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2001/09/14

<週間ダイジェスト>9月6日~9月12日

6日 ■南北閣僚級15日に会談

 北朝鮮は韓国政府が提案していた15日からの閣僚級会談のソウル開催に応じるとする通知文を韓国側に送った。会談は昨年12月以来9カ月ぶり。韓国側が会談の提案をしたのは6日午前で、即日中の回答は北朝鮮としては異例の早さ。会談で韓国側は金正日総書記の訪韓問題を少しでも進展させたい考えだ。

7日 ■仏代表団が北朝鮮へ

 中国共産党の曽慶紅・組織部長は北京入りしている「日中21世紀の会」訪朝団との会見で、「フランスが近く北朝鮮へ代表団を派遣する」と明らかにした。欧州連合(EU)と北朝鮮は外交関係を結んだが、加盟15カ国のうちフランスなど2カ国は国交がない。

8日 ■韓国コレラ感染100超える

 韓国南東部の慶尚北道で集団ん発生したコレラ患者はその後も増え続け、韓国国立保健院はこれまでに合計105人からコレラ菌が検出されたと明らかにした。釜山では2次感染者も確認された。また感染に気付かぬまま職場や学校に行ったケースもあるという。

9日 ■北に元韓国軍兵士385人

 連合ニュースによると、韓国戦争中に北朝鮮の捕虜となり、現在も生存しているとみられる元韓国軍兵士385人の名簿を韓国国防部が作成していることが明らかになった。韓国政府は元兵士を広い意味での離散家族と位置付け、北朝鮮側に返還を求めている。

10日 ■民主党代表に韓光玉氏

 林東源・前統一相の辞任に伴う韓国大統領府などの人事改編で与党の新千年民主党は、韓光玉・前大統領秘書室長を党代表とすることを決めた。韓・新代表は民主党最大派閥「東橋洞系」の代表格。また林東源氏は金大中大統領の外交安保統一特別補佐役に任命された。林氏の起用で、対北朝鮮政策は従来通りの路線で進められるものとみられる。

11日 ■北支援事業、済州島が最多

 行政自治部と済州島が国家に提出した資料によると、自治体として北朝鮮に対する支援事業が最も多かったのは済州島で、1999年から3回にわたり総額23億7000万ウォン相当のかんきつ類を北朝鮮に送った。また30の自治体が推進中の対北支援事業の総額は約60億ウォンだという。

12日 ■韓国が軍・警察に非常警戒令

 金大中大統領は米国中枢部で起きた同時テロ発生を受けて、全軍と警察に対し非常警戒令を発令した。また金大統領は国家安全保障会議を緊急に招集し、事件に関しての米国との緊密な協力推進や日米中ロの周辺諸国と北朝鮮に対し韓半島の平和維持に向けて協力を求めることなどを決めた。