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2001/08/17

<週間ダイジェスト>8月9日~8月15日

9日 ■北からの亡命過去最高

 統一部の発表によると、今年に入り北朝鮮から韓国への亡命者は、9日現在で319人となり、過去最高(韓国戦争時を除く)を記録した。昨年1年間の亡命者は312人で、すでにこれを上回っており、統一部は年末までに600人を超えると予想している。

10日 ■朝鮮日報社長ら取り調べ

 聯合ニュースによると、マスコミの脱税容疑事件を捜査しているソウル地検は、出頭した朝鮮日報の方相勲社長と東亜日報の金炳健・前名誉会長の取り調べを行った。前日には、韓国日報の張在根・前社長らが出頭しており、疑惑がもたれている大手紙の社主ら5人全員が取り調べを受けたことになる。

11日 ■米朝協議の早期再開要請

 金大中大統領は、青瓦台(大統領府)を表敬訪問したバイデン米上院外交委員長ら米訪韓議員団と会談し、「北朝鮮は米国との関係改善を望んでおり、米国は一刻も早く北朝鮮との対話を再開してほしい」と要請した。これに対しバイデン委員長は、「帰国後、米朝協議再開に努力する」と約束した。

12日 ■江沢民主席が来月訪朝

 米ワシントンポスト紙は、中国の江沢民主席が来月20日、平壌を訪問し、金正日総書記と朝中首脳会談を行うと報じた。同紙は、「江主席の訪朝は、最近活発化している北朝鮮と中国、ロシアの外交関係強化の一環で、金総書記に朝米関係の悪化で事実上中断している南北会談の再開を要請するもようだ」との見方を示した。

13日 ■ベトナム大統領初の訪韓へ

 韓国の大統領府は、ベトナムのチャン・ドク・ルオンが22日から国賓として韓国を訪問すると発表した。ベトナム大統領の訪韓は92年の国交樹立以来初めて。ルオン大統領は金大中蜩摎フと会談し政治、経済、文化など各分野での二国間協力関係の構築に向け話し合う。

14日 ■ソウルタクシーに通訳システム

 ソウル市はサッカーワールドカップに向け市内タクシーのすべのの約7万台に外国人利用客のための同時通訳システムを設置する方針であることが明らかになった。同システムは運転席の横に設置された電話を利用、ボタンを押して通訳センターにつながるかたちで通訳が行われる。

15日 ■韓国市民団体が平壌入り

 北朝鮮が主催する「2001年民族統一大祝典」に参加するため韓国の市民団体代表団の一行311人が15日、仁川国際空港からチャーター便で平壌入りした。韓国政府は当初、同行事が北朝鮮のイデオロギー色が強いことを理由に市民団体の参加を許可しなかったが、政治宣伝色の強い「祖国統一三大憲章記念塔」での行事には参加しないことを北朝鮮側が決めたため、方針を一転させた。