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2001/07/20

<週間ダイジェスト>7月12日~7月18日

12日 ■韓国が日本文化開放を中断

 キム・ハンギル文化観光部長官は、歴史教科書の再修正要求を事実上拒否した日本政府に対する対抗措置として、これまで3次にわたり段階的に実施してきた日本大衆文化の追加開放を中断すると発表した。韓国は日本政府が再修正に応じるまで全部署あげて対抗措置をとり続ける方針。

13日 ■協議再開に向け朝米が接触

 米国務省当局者は、同省のドン朝鮮部長が朝米協議の再開に向けてニューヨークで国連の北朝鮮代表部幹部と会談したことを明らかにした。同当局者によると、会談は約1時間半行われたものの、再開協議の日程の決定には至らなかった。

14日 ■「北」・ベトナムが共同声明

 朝鮮中央放送によると、北朝鮮とベトナムはハノイで、「両国は地域と世界の平和、安全を脅かす新たな軍備競争を招きかねない危険な動きに反対することで意見の一致をみた」とする共同コミュニケを発表した。米ミサイル防衛構想を念頭に置いた動きとみられる。

15日 ■韓国船が公海上でサンマ漁

 北方4島沖での韓国漁船のサンマ漁が同日解禁されたが、韓国船17隻は午前6時段階で国後島北端から約1,000㌔東の公海上の水域で操業中。日本・水産庁が確認した。韓国側は、水温が低いため4島沖で操業するのは1週間程度遅れるとしている。北方4島沖でのサンマ漁の許可を韓国がロシアから得た問題で、韓日双方は前日まで4回の協議を行ったたが、平行線をたどっている。

16日 ■IOC会長選、金氏敗れる

 国際オリンピック委員会(IOC)はモスクワでの第112次総会最終日、任期満了で名誉会長に就任するファン・アントニオ・サマランチ会長の後任選挙を行い、ジャック・ロゲ氏(ベルギー)が第8代会長に就任した。有力候補と目され、アジア初の会長誕生がなるか注目された金雲龍理事は大差で破れた。

17日 ■靖国神社の位牌返還要求へ

 韓国政府は、太平洋戦争での徴用韓国人犠牲者の一部遺族から、日本の靖国神社に祭られている位牌の返還請願が出たことを受け、日本政府に位牌返還を公式に要請することにした。政府当局者は、「靖国神社に祭られていることがわかっている徴用者約2万人の位牌のうち、今回請願してきた遺族約10人の位牌返還とともに、韓国人の位牌がどのように祭られているか明らかにするよう日本政府に公式要請する」と語った。

18日 ■仏外交団、9月にも北訪問

 朝鮮中央通信によると、北朝鮮レベル協議のあと、フランス外務省代表団による9月か10月始めの訪朝などを盛り込んだ共同コミュニケを発表。両国は国交を結んでいない。共同コミュニケによると、双方の関係改善が韓半島の平和と和解プロセスを促進することの認識で一致。