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2001/06/15

<週間ダイジェスト>6月7日~6月13日

7日 ■北問題で韓米外相が会談

 訪米中の韓昇洙・外交通商部長官はパウエル米国務長官と会談。パウエル長官は北朝鮮との協議を再開することを説明した。同長官は会談後の記者会見で、北朝鮮に対する説明のための接触を非常に近い将来に行うと述べ、数週間内にニューヨークの北朝鮮国連代表部を通じた折衝を始める考えを示した。また、協議進展の見返りに北への食料支援などを拡大することも議題にのせる方針を明らかにした。

8日 ■事前承認で北船舶運航許可

 林東源・統一部長官は国会で統一・外交・安保分野の対政府質問への答弁を行った。この中で林長官は、北朝鮮商船の領海侵犯と関連して、「昨年、韓国の船舶が北の海域を916回航行し、今年もたくさんの船舶が運航している。事前承認を得れば北朝鮮船舶の運航を許可するという政府の立場は、こうした客観的現実を考慮したもの」と述べた。

9日 ■入国めぐり日本政府避難

 歴史教科書問題に関する集会出席のための入国申請を日本政府に拒否された北朝鮮の対外交流団体の代表団は、北京で日本のメディアに対し、日本政府は今後もたらされる重大な結果に対し全責任を負うことになる、と述べ、政府の対応を避難した。代表団は10日から東京で開かれる市民グループによる集会に参加する予定で、平壌から北京入りしていた。

10日 ■大阪で女性スポーツ会議

 第1回アジア女性スポーツ会議が大阪市の大阪国際交流センターで開かれ、「おおさかアクションプラン2001」を採択して閉幕した。アジア地域での女性スポーツ推進のために「アジア女性スポーツワーキンググループ(AWG)」などを結成して活動していくことなどを決議した。

11日 ■南北連結工事現場を公開

 韓国国防部は、1年前の南北頂上会談で南北連結を合意した鉄道と道路の工事現場を一部外国メディアに公開した。ソウル北西の坡州市都羅山里の民間統制区域が公開現場。韓国陸軍を主体に、鉄道・京義線と併走道路の南北連結を目指した工事が進んでいる。北からの玄関口となる都羅山駅(仮称)と出入境管理、税関などの施設も建設される予定。

12日 ■李漢東・国務総理が訪中へ

 中国外務省は、李漢東・国務総理が19日から22日まで中国を実務訪問すると発表した。韓国国務総理の訪中は6年ぶり。朱鎔基首相らと会談し韓半島情勢などについて意見を交換すると見られる。

13日 ■大韓航空のストが収拾

 12日からストライキに入っていた二つの航空会社のうち、大韓航空は労使間の交渉が妥結、パイロットがストを中断し業務に戻ることになった。運航は14日昼にも正常化する。争点だった外国人パイロットの削減問題は、年内は現行のまま凍結、2007年までに25―30%削減することにした。アシアナ航空の労使も交渉を進めている。