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2001/04/20

<週間ダイジェスト>4月12日~4月18日

12日 ■鳩山・民主党代表が訪韓へ

 鳩山由紀夫・民主党代表が5月1日から4日まで、韓国を訪問する。鳩山代表は、金大中大統領と会談し、韓半島情勢について協議するほか、韓日間で大きな政治的懸案事項となっている日本の歴史教科書問題について意見を交換するもようだ。民主党は、歴史教科書に対する党の見解が統一されておらず、鳩山代表の対応が注目される。

13日 ■李総理、教科書是正促す

 李漢東・国務総理は、日本の歴史教科書問題について言及し、「日本の誠意ある努力だけが韓日の友情を回復させる」と強調し、日本政府に再修正を強く求めた。また、民主党の咸承煕議員は、日本の歴史教科書8社を相手取り、名誉棄損で東京地裁に訴訟を起こすことを明らかにした。

14日 ■「亀井発言」に懸念表明

 亀井静香・自民党政調会長が、「在韓米軍が攻撃を受けた場合には、同盟関係にある日本としても、集団的自衛権を行使する必要がある」と発言した問題で、民主党の田溶鶴スポークスマンは、「亀井発言は自衛隊の韓半島への派遣を示唆するもので、日本の憲法にも違反する。歴史教科書問題に続く、日本の政治指導者の右傾化発言に韓国政府は強く対応していかなければならない」と強調した。

15日 ■パルエル国務長官が訪韓へ

 ワシントンの外交筋は、5月初旬にパウエル国務長官が韓国を訪問する予定だと明らかにした。今年2月の李廷彬・外交通商部長官の訪米に対する答礼として訪韓するもので、韓昇洙・外交通商部長官と会談し、対北朝鮮政策をめぐって韓米間の調整を行う。当初は、7月に行われる東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラムへの参加に合わせ訪韓する予定だった。

16日 ■3党が「政策連合」合意

 新千年民主党(民主党)の金重権代表、自由民主連合(自民連)の金宗鎬・総裁代行、民国党の金潤煥・代表は会合を開き、3党間の「政策連合」に合意した。3党は、改革、政治の安定、対北朝鮮「太陽政策」の推進で連携し、政策面で協力していく。また、3党は、開会中の臨時国会で人権法、腐敗防止法、政治改革法を通過させることで一致した。

17日 ■大宇自デモ鎮圧に「遺憾」

 金大中大統領は、富平工場近くの路上でデモを続けていた大宇自動車の元従業員らを警察隊が強制排除した問題で、「残念なできごとだ」と遺憾の意を表明した。鎮圧で30人余りが負傷し、労働界が激しく反発、野党も政府の責任を追求する構えを見せている。

18日 ■北に肥料20万㌧を支援へ

 林東源・統一部長官は、ハンナラ党の李会昌総裁と会談し、5月の田植えの時期に合わせて肥料20万㌧を北朝鮮に支援すると明らかにした。また、林長官は、金正日総書記の訪韓時期について、「4、5月ごろに訪韓してほしいと北に要請しているが、遅れるもようだ」と語った。