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2002/06/14

<週間ダイジェスト>6月6日~6月12日

6日 ■さらに1人駆け込み

 中国外務省の劉建超・副報道局長は、先ごろ北京の韓国大使館に北朝鮮住民4人が駆け込んだ事件について、さらに1人が駆け込み、計5人に増えたと発表した。中国は駆け込んだ男女の身柄引き渡しを求め、韓国側と協議を続けている。

7日 ■北に10万㌧の食糧支援

 米国際開発局(USAID)は、北朝鮮に10万㌧の食糧を追加援助すると発表した。これと同時にUSAIDは、援助食糧が一般市民に届かず、軍部に横流しされているとの懸念を表明、北に対し監視団の受け入れを強く要求した。

8日 ■投票率40%台に下落か 

 中央選挙管理委員会は、13日の統一地方選挙を控え、W杯の影響で今回の投票率は40%台に落ち込むとの見通しを発表した。95年の第1回地方選挙は68・4%、98年の第2回は52・7%だった。選管は、芸能人などを起用し投票率の引き上げに全力をあげる。

9日 ■新たに3人が亡命申請

 聯合ニュースは、北京の韓国大使館に新たに3人の北朝鮮住民が駆け込み、亡命を申請したと報じた。女性二人と子どもで、女性一人は妊娠中だという。W杯のビザ申請窓口に行き、亡命を申請したもようだ。

10日 ■南北実務協議が中止に

 統一部は、11日から北朝鮮の金剛山で開かれる予定だった南北実務協議が中止になったと発表した。統一部によると、韓国側代表団の名簿を北朝鮮側に通報し準備作業に入ったが、北からは何の連絡もないという。

11日 ■行方不明兵士を合同調査

 北朝鮮と米国の国防関係者がバンコクで接触し、朝鮮戦争で行方不明となった米兵の合同調査を実施することに合意した。来月20日から北朝鮮の雲山などで重点的に調査する。米国防省によると、行方不明の米兵は約8100人。これまでの調査で遺骨152柱が回収された。

12日 ■「脱北者」の身柄引渡し要求

 外交通商部によると、北京の韓国大使館に駆け込んだ北朝鮮からの「脱北者」17人の身柄処理に関する中国との交渉で、中国当局は「今後、他国の公館に駆け込んだ脱北者に対し身柄引き渡しを要求する」と通報した。