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2002/04/19

<週間ダイジェスト>4月11日~4月17日

11日 ■京義線、都羅山駅まで開通

 京義線の南北連結工事で、韓国側の整備が終わり、最北端に位置する都羅山駅までの列車の運行が開始された。軍事境界線に近い都羅山駅は、民間人統制区域で、乗客は手前の臨津江駅で一旦下車し、身分の確認を終えてから都羅山駅に向かう。当面は、1日2往復の運行。

12日 ■教科書是正求め国会決議

 従軍慰安婦などの記述が一切ない日本の高校教科書「最新日本史」(明成社)が検定を通過した問題で、韓国国会は「歴史認識が以前より後退した」と指摘し、日本政府に是正を求める決議案を全会一致で採択した。韓国では、「竹島(独島)は日本の領土」などと記述した教科書が検定を通過したことに反発が強まっている。

13日 ■北朝鮮が電力支援要請

 大統領特使として北朝鮮を訪問した林東源・大統領外交安保統一特別補佐官は、北朝鮮が黄海道への電力資源を要請してきたと明らかにした。黄海道は火力発電に電力を依存しているが、設備が老朽化し工業用や農業用の電力不足が深刻になっているという。林補佐官は、配電設備の老朽化で電力支援は難しいとの見解を示した。

14日 ■離散家族再会、今月末に実施

 大韓赤十字社は、北朝鮮の朝鮮赤十字会と板門店で接触し、第4回離散家族相互訪問事業を金剛山で実施することに合意した。日程は、今月28日から30日まで、南側100人が北側の家族と再会し、5月1日から3日まで、北側の家族100人が南側家族と対面する。これに伴い大韓赤十字社の実務者が事前調査のため今月16日から18日まで金剛山を訪れる。

15日 ■中国機が金海で墜落

 15日午前11時45分ごろ、北京空港を飛び立った極東国際航空のボーイング767機が金海国際空港(慶尚南道金海市)に着陸寸前、近くの山に墜落した。事故機には韓国人136人と中国人ら外国人19人の乗客155人、乗務員11人の計166人が乗っており、生存者38人、死者126人、行方不明者2人の大惨事となった。強風と濃い霧が事故の原因とみられている。

16日 ■ペテルブルク市長と会見

 朝鮮中央放送は、金正日総書記が北朝鮮を訪問したサンクトペテルブルク市のヤコブレフ市長と会見し、ロシアとの友好関係強化を確認したと伝えた。ヤコブレフ市長は、プーチン大統領の親書を金総書記に手渡したという。

17日 ■朝日赤十字会談再開

 北朝鮮の朝鮮赤十字会は、日本赤十字社と「行方不明日本人」の問題をめぐって朝日赤十字会談を開くことに合意した。北朝鮮と日本の公式会談は2000年3月以来2年ぶり。会談は今月29と30日、北京で行われる予定。