ここから本文です

2004/10/22

<週間ダイジェスト>10月14日~10月20日

20日 ■国家保安法廃止案を上程
 
 与党ウリ党が、国家保安法廃止案と刑法改正案など「4大法案」を国会に上程した。しかし、党内には国家保安法廃止に反対する勢力も多く、内紛が深まりそうだ。ハンナラ党も、同法廃止に反対しており、法案処理は紛糾する見通しだ。

19日 ■米で北朝鮮人権法成立 

 ブッシュ米大統領は、人権問題が改善しない限り、北朝鮮への支援を禁止するとした北朝鮮人権法案に署名した。同人権法は、北朝鮮住民の人権拡張、貧しい北朝鮮住民への支援、脱北者の保護を骨子としている。

18日 ■金永南氏が中国を訪問 

 北朝鮮のナンバー2、金永南・最高人民会議常任委員長を団長とする代表団が中国を公式訪問した。今回の中国訪問は、中国と北朝鮮の国交樹立55周年を記念し、中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会と国務院が招待したもの。金委員長は、胡錦涛・国家主席や呉邦国・全人代常務委員長、温家宝首相らと会談し、核問題の平和的解決で一致した。

17日 ■イラクへの駐留1年延長 

 国防部は、イラク北部のアルビルに駐屯している韓国軍「ザイトゥーン部隊」の派兵期間を1年延長すると発表した。当初の予定では、派兵期間が今年末までとなっていたが、派兵が遅れ、先遣隊と本隊の第1陣2800人が9月22日に布陣、第2陣800人が11月初めに合流し、本格的な任務の遂行に当たる。

16日 ■北の乗組員を送還 

 大韓赤十字社は、今月14日に西海徳積島沖の海上で漂流し、韓国海軍に救助された北朝鮮船の乗組員を板門店を通じて北に送還した。船舶は老朽化し、破損が激しいため、引き渡しは断念した。

15日 ■脱北者20人が駆け込み 

 北朝鮮からの脱出者とみられる男女20人が北京の韓国大使館領事部に駆け込んだ。駆け込んだのは、男性6人、女性14人で、この中には子ども4人が含まれているという。全員が韓国への亡命を希望しており、同領事部は身元の確認作業を行っている。

14日 ■南北間の鉄道・道路連結難航 

 12日から3日間、開城で開かれた南北実務者協議で、韓国側は今月中に鉄道の京義線と東海線道路を連結するよう求めたが、北側は南北閣僚級会談の再開時に協議したいと回答、今月中の開通が絶望となった。