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2004/10/15

<週間ダイジェスト>10月7日~10月13日

13日 ■開城で南北実務者協議
 
 韓国と北朝鮮は12日から3日間、開城で実務者レベルが接触し、南北間の鉄道・道路の連結問題について協議した。双方は今回の接触で、今月中に行う予定の京義線と東海道路の開通記念行事と、鉄道の試運転のための具体案について話し合った。

12日 ■金前大統領を北朝鮮特使に 

 ウリ党の李富栄議長は、ソウルのプレスセンターで開かれた言論人会議で、北朝鮮の核問題解決と南北間の融和に向け、金大中前大統領を特使として派遣するのが望ましいという考えを示した。李議長は、「金前大統領は、韓半島の平和と安定に寄与したいという強い意向を明らかにしている」と述べ、可能性を示唆した。

11日 ■シベリア鉄道を羅津港まで延長へ 

 外交通商部によると、北朝鮮とロシアがシベリア横断鉄道を羅津港まで延長することに公式合意した。韓国は京義線とシベリア鉄道の連結を希望しているが、北朝鮮は東海線との連結を強く主張しており、今後、韓半島の鉄道とシベリア鉄道を結ぶ「鉄のシルクロード」構想で南北の駆け引きが強まるもようだ。

10日 ■米国防長官がイラクの韓国部隊訪問 

 ラムズフェルド米国防長官が、イラクのアルビルに駐留している韓国軍部隊を電撃訪問し、隊員たちの労をねぎらった。同長官は、「米国民に代わって、重要な任務を遂行していただき感謝する」と述べた。イラクには英国、オーストラリアなど29カ国の部隊が駐留するが、米国防長官が直接駐留地を訪問したのは今回が初めて。

9日 ■韓国に核兵器開発の意図なし

 米ワシントンポストによると、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は、韓国が過去に実施したウラン濃縮とプルトニウム実験について、「小規模な科学実験であり、核兵器の開発意図があったとは考えられない」と述べた。また、「実験が継続して行われていないかどうか、独自の調査を継続している」と明らかにした。

8日 ■収賄容疑で仁川市長を聴取

 仁川地方警察庁は、「イシモチ2億ウオン」の収賄容疑で安相洙・仁川市長と市長の妹に出頭を要請し事情聴取した。警察庁によると、同市長はイシモチの干物2億ウオン相当を不正に受け取った疑いがもたれており、収賄の経緯などを調査している。

7日 ■温家宝・中国首相と会談

 ASEM(アジア欧州会議)の首脳会議に出席するためベトナムを訪れている盧武鉉大統領は、中国の温家宝首相と会談し、高句麗史問題、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議など両国の懸案事項について意見を交換した。高句麗の歴史歪曲問題については、両国の友好関係を阻害しないよう解決に努力することで一致した。