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2004/06/25

<週間ダイジェスト>6月17日~6月23日

23日 ■与野党議員がイラク派兵反対決議案提出
 
 ウリ党の金元雄、ハンナラ党の李在五、民労党の千永世議員ら与野党議員50人が、イラク追加派兵の中止および撤退を要求する決議案を国会に提出した。イラクで人質となった金鮮一氏が殺害されたことから、今後、派兵をめぐる政界の論議が過熱する見通しだ。

22日 ■先端兵器を独自開発 

 国防部は、国防研究開発政策を発表し、在韓米軍に依存してきた監視・偵察などの先端兵器を独自に開発する方針を明らかにした。盧武鉉政権が掲げる「自主防衛」の一環で、在韓米軍の削減に備えた措置とみられる。

21日 ■韓日中外相が会談

 潘基文・外交通商部長官は、日本の川口順子外相、中国の李星肇外相と中国の青島で韓日中外相会談を行い、11月の韓日中首脳会談までに貿易・投資、エネルギー、環境の3分野における3カ国の政策連携に関する行動戦略をまとめることに合意した。今回の3カ国外相会談は定例化が決まって初。

20日 ■イラクで韓国人が人質に

 カタールのアルジャジーラ衛星テレビは、イラクで武装勢力に拘束された韓国人男性の映像と、韓国軍のイラクからの撤退と追加派兵の中止を要求する犯人のビデオレターを公開した。人質になったのはカナ貿易の社員、金鮮一氏。犯人グループは、国際テロ組織アルカイダと関係の深い「統一と聖戦」のメンバーであると名乗り、24時間以内に要求に応じない場合は人質を殺害すると警告した。韓国政府が応じなかったため、金鮮一氏は殺害された。

19日 ■ソウル市議会が首都移転に反対 

 ソウル市議会は、第26回定例会を開き、政府の首都移転計画に対する反対決議を採択した。市議会は、「政府が首都移転を進めることによって、地域間の新たな対立が誘発され、国論の分裂と深刻な弊害が憂慮される」とし、「国民が納得しない首都移転計画は即時中止すべきだ」と訴えた。

18日 ■イラクに約3000人追加派兵 

 政府は、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、韓国軍「ザイトゥーン」(アラビア語でオリーブの意味)部隊をイラクのクルド人自治区アルビルに追加派兵することを最終確定した。先遣隊660人もザイトゥーン部隊に合流し、米英に次ぐ総勢3655人の兵力が物資の支援、道路の復旧、電力供給、上下水道の整備、テコンドーの普及などに当たる。

17日 ■独島に観光遊覧船が就航 

 鬱陵島と独島(日本名・竹島)を結ぶ観光遊覧船「サムボン号」が運航を開始した。毎日午前8時と午後2時30分の2回、鬱陵島の苧洞港船着場と道洞港埠頭をそれぞれ出発し、独島を2周して鬱陵島に戻る。運航時間は4時間30分。混乱を防ぐため、日本人の乗客をしばらく受け付けない方針だ。