ここから本文です

2004/06/19

<週間ダイジェスト>6月10日~6月16日

10日 ■金総書記の韓国訪問促す
 
 金大中・前大統領は、6・15南北首脳会談4周年を迎えて会見し、「金正日国防委員長(総書記)は、答礼訪問をすべきだ。ソウルに来て盧武鉉大統領と会ったらよい」と述べた。金前大統領は、「金委員長が答礼訪問すれば、南北の緊張関係がさらに緩和される。韓国の国民は温かく歓迎するだろう」と語った。

11日 ■青瓦台政策室長に金秉準氏起用 

 盧武鉉大統領は、病気で入院中の朴奉欽・青瓦台(大統領府)政策室長の辞表を受理し、後任に金秉準・政府革新・地方分権委員長(50)=写真=を任命した。政府革新・地方分権委員長には尹聖植・高麗大学行政学科教授(51)が抜てきされた。

12日 ■西海での警備艇の衝突防止 

 開城で開かれていた将官級軍事会談の実務協議で南北双方は、西海での偶発的な警備艇の衝突を防止するための具体策を決め、合意文に署名した。それによると、無線の共通周波数を利用して双方の位置を確認する。呼び出し暗号は韓国側が「漢拏山」、北朝鮮側は「白頭山」を使うことで合意した。

13日 ■竜川駅爆発事故は金総書記の暗殺企図か

 英サンデーテレグラフ紙は、北朝鮮高官の話として、「4月に起きた竜川駅爆発事故が金正日総書記を狙った暗殺の可能性がある」と報じた。同紙は、「起爆装置として携帯電話が使用されたとみられており、事件現場から接着テープの貼られた携帯電話の残骸が発見された」と明らかにした。

14日 ■ウリ民族大会に北の代表団 

 17日から3泊4日の日程で仁川で開かれる「6・15共同宣言発表4周年記念ウリ民族大会」に参加する北朝鮮代表団126人が高麗民航機で仁川空港に到着した。チェ・ギサン主教など歓迎団が空港に出迎えた。北朝鮮代表団は仁川空港で到着声明を発表したあと、仁川市庁で開かれた歓迎晩餐会に出席。

15日 ■北朝鮮の独島切手発売 

 北朝鮮の朝鮮郵票社が発行する独島(日本名竹島)切手が、香港のコソンフィルムを通じて全世界の切手マニアに販売された。この切手で北朝鮮は、独島が韓半島の領土であることを明確に表現している。

16日 ■軍事境界線での宣伝中止 

 1953年の停戦協定締結以来、南北の軍事境界線(MDL)一帯で続けられてきた宣伝活動が中止され、拡声器や電光板などの撤去作業が本格的に始まった。合同参謀本部は、南北将官級軍事会談の合意に基づき、臨津江のオドゥ山展望台に設置された拡声器の撤去を皮切りに、155マイルにわたる休戦ライン一帯のすべての宣伝手段を撤去すると発表した。