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2005/11/04

<週間ダイジェスト>10月27日~11月2日

2日■EUが国連に北朝鮮人権決議案提出

 欧州連合(EU)が、北朝鮮の人権に関する問題点を列挙し、改善を求める決議案を国連総会第3委員会(社会、人道問題)に初提出した。決議案は北朝鮮に対して「人権、基本的自由の完全保障」を促し、「外国人拉致」にも言及している。

1日■宋日昊・北朝鮮外務省副局長が北京入り 

 北朝鮮の宋日昊・外務省副局長が、3日から北京で開かれる朝日政府間協議に参加するため、北京空港に到着した。宋副局長は空港で記者団に対し、「日本側と3日と4日会談する」と述べた。本格的な朝日の政府間対話は昨年11月以来、約1年ぶり。

31日■ウリ党臨時議長に丁世均氏 

 与党ウリ党は、26日の国会議員補欠選挙で惨敗した責任を取って辞任した文喜相議長(党首)の後任として、丁世均・院内代表(55)を臨時議長に選出した。丁臨時議長は来年初めの党大会で新議長が決まるまで、暫定的にウリ党を率いる。

30日■ヒル米国務次官補が訪韓 

 米国のクリストファー・ヒル国務次官補(6カ国協議米代表)が韓国を訪れ、6カ国協議の韓国代表を務める宋旻淳・外交通商次官補と会談した。次回6カ国協議の開催時期について意見を交換し、11月8日の開催で調整することで一致した。

29日■南北経済協力推進委、合意に至らず 

 韓国と北朝鮮の経済協力問題を話し合う第11回南北経済協力推進委員会が4日間の予備折衝を経て開城で開かれたが、合意には至らなかった。南北は、韓国側からの軽工業用資材の提供、その見返りとしての北朝鮮の地下資源開発、鉄道・道路の開通、水産協力、臨津江の洪水防止、開城工業団地・第2段階開発などをめぐって意見を調整したが、北朝鮮側が資材の無償提供を要求したため、物別れに終った。

28日■胡錦涛・中国主席が訪朝 

 中国の胡錦涛・国家主席が北朝鮮を訪れ、平壌で金正日総書記と会談した。胡主席は、中朝間の経済・貿易協力の拡大を提案し、経済技術協力協定に調印した。また、中朝韓3カ国の交流拡大で合意した。胡主席の訪朝は、就任以来初めて。

27日■東京で韓日外相会談 

 潘基文・外交通商部長官は、東京で町村信孝外相と会談し、「小泉首相が靖国神社を参拝したことに韓国国民は失望している。正しい歴史認識も持っていれば参拝しなかったはずだ。国際的な理解は得られない」と強く非難した。盧武鉉大統領の来日については、「現状は厳しい雰囲気だ」と伝えた。