ここから本文です

2005/09/16

<週間ダイジェスト>9月8日~9月14日

14日■米朝協議、軽水炉問題で平行線 

 北京で再開された6カ国協議で初の米国と北朝鮮の個別協議が開かれた。北朝鮮の金桂寛代表は、核放棄の見返りとして新たな軽水炉の建設を提案し、共同文書に盛り込むよう要求。これに対し米国のヒル代表はこれを拒否し、進展はなかった。

13日■平壌で第16回南北閣僚級会談 

 第16回南北閣僚級会談が4日間の日程で平壌でスタート、韓半島の平和構築問題をテーマに協議する。韓国側から鄭東泳・統一部長官を首席代表に、朴炳元・財政経済部次官、裵鍾信・文化観光部次官ら5人が出席、北朝鮮側は権浩雄・内閣責任参事が首席代表を務める。

12日■盧大統領、小泉首相に祝電 

 中南米を歴訪中の盧武鉉大統領は、衆院選挙で自民党が過半数以上を制して圧勝したことについて、小泉純一郎首相宛てに祝電を送った。盧大統領は、「今回の衆院選の勝利は、小泉首相の指導力と改革を推進しようという信念に対する日本国民の評価」とし、「今後、両国の関係が未来志向で建設的に発展していくことを願っています」と伝えた。

11日■駐韓中国大使に寧賦魁・韓半島問題担当大使 

 中国の新華社電によると、中国政府は、新たな駐韓大使に6カ国協議次席代表の寧賦魁・韓半島問題担当大使を任命した。韓半島問題担当大使の後任には李濱・駐韓大使が就任する。

10日■韓墨首脳が会談 

 メキシコを訪問している盧武鉉大統領は、ビセンテ・フォックス大統領と会談し、両国の関係を戦略的パートナーシップへと発展させていくことを確認した。また両大統領は、経済交流の活性化を図るため、早期に戦略的経済補完協定(SECA)を締結することに合意した。

9日■北朝鮮、「国際社会からの食糧支援受けず」 

 朝鮮日報によると、北朝鮮が国連の世界食糧計画(WFP)に対して「国際社会からの食糧支援は受けない」と伝えた。理由は、WFPを通じた食糧支援が配給状況を監視されるためとみられる。韓国や中国からの直接支援は今後も受け入れるもようだ。

8日■北が黒鉛炉の建設継続 

 北朝鮮を訪問して帰国したラントス米下院議員が会見し、「北朝鮮が2基の黒鉛減速炉の建設を続けていることを確認した」と明らかにした。ラントス議員によると、白南淳外相や金桂寛・外務次官らが、会談した際、「わが国には軽水炉を保有する権利がある」と主張し、黒鉛炉の建設を認めたという。