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2006/10/13

<週間ダイジェスト>10月5日~10月11日

11日■脱北者がタイに密入国 

 北朝鮮を脱出した青少年5人がタイに密入国し、現地警察に出頭したとタイ警察が明らかにした。脱北者は9歳と17歳の少年2人と14歳、15歳、16歳の少女3人の計5人で、中国を経由しメコン川を南下し、タイ入りした。

10日■朝鮮労働党創建61周年祝う 

 朝鮮中央通信によると、朝鮮労働党創建61周年を迎え、平壌市民らが故金日成主席の銅像がある万寿台の広場を早朝から訪れ、花束を手向けた。広場には荘厳な音楽が流れ、市民らは銅像の前で深々と一礼し、金主席の遺徳をたたえた。

9日■北朝鮮が核実験を実施 

 朝鮮中央通信が、「わが科学研究部門は2006年10月9日、地下核実験を安全かつ成功的に実施した」と発表した。これを受け、青瓦台(大統領府)の尹太瀛(ユン・テヨン)報道官は、「北朝鮮の核保有を認めることはできない。断固対処する」との政府声明を発表した。

  ■次期国連事務総長に潘基文氏

 国連安全保障理事会は、12月末で任期満了を迎えるアナン国連事務総長の後任に潘基文・外交通商部長官を推す勧告決議を採択した。これに基づき、近く開かれる国連総会で潘長官が第8代国連事務総長に正式に任命される。

8日■金総書記の義弟が交通事故 

 聯合ニュースによると、金正日総書記の義弟の張成沢・朝鮮労働党第1副部長が9月末に平壌市内で交通事故に遭い、重症を負った。事故は反対勢力の陰謀という説も流れているという。張副部長は、「分派行為」などを理由に2004年初めから業務停止の処罰を受けていたが、昨年末に復権した。

7日■独島海域で韓日共同調査 

 韓日両国は、独島(日本名・竹島)の周辺海域で放射能汚染に関する共同海洋調査をスタートした。旧ソ連が東海(日本海)に投棄した放射性廃棄物の影響を調べるもので、両国の専門家3人ずつが相手国の調査船に乗り込んでいる。

6日■韓米国防省が北の核実験で対応協議 

 国防部の尹光雄長官は、ラムズフェルド米国防長官と電話で会談し、北朝鮮の核実験宣言を受けて、今後の対応策について協議した。両長官は、不測の事態に備えて情報交換を密にし、韓米の協力体制を緊密に維持していくことで合意した。

5日■韓日外相が電話会談 

 潘基文・外交通商部長官は、麻生太郎外相と電話で会談し、北朝鮮の核実験宣言に対する今後の対応策について話し合った。両外相は約20分間会談し、北朝鮮の核実験は絶対に受け入れられないとの立場を確認、6カ国協議を通じた平和的解決に向け外交努力を続けていくことで合意した。