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2006/07/14

<週間ダイジェスト>7月6日~7月12日

12日■南北閣僚級会談で南北の立場表明 

 11日から釜山で始まった第19回南北閣僚級会談は、韓国側代表の李ジョンソク・統一部長官と北朝鮮側代表の権虎雄・内閣責任参事が基調演説を行い、実質的な討議に入った。韓国側は、北のミサイル発射に強い遺憾の意を伝え、6カ国協議への早期復帰を促した。これに対し北朝鮮側は、韓米合同軍事演習の中止や国家保安法の撤廃、コメと軽工業資材の提供などを要求した。

11日■ハンナラ党代表に姜在渉氏 

 野党ハンナラ党は、ソウルの蚕室室内体育館で定期党大会を開き、党代表に姜在渉氏を選出した。姜氏は慶尚北道義城出身。ソウル大学法学部卒。青瓦台(大統領府)政務・法務秘書官、ハンナラ党副総裁、同党院内代表などを歴任。国会議員に5期連続当選。56歳。新しい代表最高委員には、李在五、姜昌熙、田麗玉、鄭亨根の4議員が選ばれた。

10日■中国の武大偉・外務次官が訪朝 

 中国が中朝友好協力相互援助条約締結45周年を記念して回良玉・副首相を団長とする親善訪問団を北朝鮮に派遣した。訪問団には6カ国協議の中国側代表を務める武大偉・外務次官が特使として同行し、北朝鮮の金桂官・6カ国協議首席代表、姜錫柱・第1次官らと会談、ミサイルの再発射自制と6カ国協議への早期復帰を強く要請した。

9日■李統一部長官、ヒル米国務次官補と会談 

 李ジョンソク・統一部長官は、北朝鮮のミサイル問題を協議するため、急きょ韓国を訪れたクリストファー・ヒル国務次官補と会談し、北朝鮮のミサイル問題と6カ国協議再開案について意見を交わした。ヒル次官補は、千英宇・韓半島平和交渉本部長、潘基文・外交通商部長官らとも会談し、北朝鮮に6カ国協議への即時復帰を促すことで一致した。

8日■金総書記、金日成主席の命日に参拝せず 

 朝鮮中央通信によると、金日成主席の12回目の命日を迎え、金永南・最高人民会議常任委員長、趙明禄・国防委員会第1副委員長、朴奉珠首相ら指導部が遺体の安置されている錦繍山記念宮殿を参拝した。しかし、金正日総書記の参拝は伝えられなかった。

7日■北朝鮮に肥料5000㌧支援 

 北朝鮮の海州港に向け、肥料5000㌧を積んだ貨物船が蔚山港を出港した。今年4月の北朝鮮からの追加支援要請に応じて実施されたもので、今年に入り、すでに15万㌧の肥料を北に送っている。

6日■金英男氏、日本記者団と会見 

 横田めぐみさんの夫だった韓国人拉致被害者の金英男さん(44)が、平壌で共同通信など日本のメディアと会見し、めぐみさんとの生活や死亡の経緯について語った。娘のウンギョン(ヘギョン)さんも途中から出席し、横田さん夫妻に平壌に会いにきてほしいと呼びかけた。