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2007/11/30

<週間ダイジェスト>11月22日~11月28日

28日■金剛山で南北赤十字会談

 第9回南北赤十字会談が3日間の日程で金剛山で始まった。4月に開かれて以来、7カ月ぶりとなる今回の会談では、先の南北総理会談で合意した離散家族面会の拡大と常時面会、南北代表の金剛山面会所常駐、韓国戦争によって消息が不明となった人々の捜索問題について話し合う。また韓国人拉致被害者と韓国軍捕虜の問題も議題にのぼるもようだ。

27日■7年ぶり南北国防相会談

 南北国防相会談が平壌で3日間の日程でスタートした。韓国側から首席代表を務める国防部の金章洙・国防部長官、鄭承兆中将ら代表5人と随行員ら合わせて30人が民間航空機で平壌入りした。金長官は、北朝鮮の金イルチョル・人民武力相と黄海共同漁労・平和水域設定や鉄道・道路開通など南北経済協力に伴う軍事的保障措置について話し合う。南北国防相会談は2000年9月の済州道以来7年ぶり。

26日■大統領選12人が立候補

 第17代大統領選挙の立候補者登録受け付けが締め切られ、本格的な選挙戦に突入した。立候補したのは、大統合民主新党の鄭東泳氏、ハンナラ党の李明博氏、民主労働党の権永吉氏、民主党の李仁済氏、国民中心党の沈大平氏、創造韓国党の文国現氏、国民連帯の李寿成氏ら計12人。立候補者は、過去最も多かった8人を上回り、歴代最多となった。

25日■平壌に米外交官が常駐

 朝鮮日報によると、米朝関係改善の動きに合わせて米国の外交官1人が11月中旬から平壌の高麗ホテルに常駐し、近くもう1人が追加で派遣される見通しだ。米国が自国の外交官を北朝鮮に常駐させるのは初めてで、同ホテルの駐在員事務所が事実上、米朝連絡事務所の役割を担うとみられている。常駐している外交官は米代表団の訪朝に関する北朝鮮側との調整を担当、事務所には専用の電話やファクス、インターネット回線などが設けられているという。

24日■後継者に正哲氏有力

 北京の消息筋によると、北朝鮮の金正日総書記の二男、正哲氏が最重要ポストの一つである朝鮮労働党組織指導部副部長に抜てきされた。正哲氏は金総書記と同じ中央党本庁舎に執務室を持ち、頻繁に金総書記の指導を受けているという。金総書記が長男の正男氏ら他の兄弟に重要ポストを与えなかったことから、いよいよ後継体制への準備に入ったとみられている。

23日■サムスン特別検事法可決

 国会は本会議を開き、サムスングループの不正資金疑惑の糾明に向けた特別検事導入法案を賛成155、反対17、棄権17で可決した。一部で盧武鉉大統領が同法に拒否権を発動するのでないかと憂慮されていたが、大統領も、「拒否権を行使せず、原案通り受け入れる」と表明した。これによってサムスンに初めて司直の捜査が入り、来月の大統領選や韓国経済に大きな影響が出るもようだ。

22日■ベトナムと情報交流

 金蒼浩・国政弘報処長が韓国とベトナムの国交樹立15周年記念式典に参加するため同国を訪問した。金処長は、ホップ文化・情報相と会談、両国の情報交流促進に合意し、協力協定を締結した。協定には、相互に情報担当官を派遣し、情報交換を進めること、両国メディア関係者のセミナー開催、刊行物、冊子、映像物などの交換が盛り込まれている。