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2007/10/05

<週間ダイジェスト>9月27日~10月3日

3日■年内に核施設無能力

 6カ国協議の議長国である中国の武大偉外務次官が記者会見し、北朝鮮の寧辺の核関連3施設の無能力化を年内に完了することや、米国が主導して2週間以内に核無能力化のための作業を開始することなどを盛り込んだ合意文書を発表した。北朝鮮は核物質や技術、知識などを移転しないことを約束し、年内にすべての核計画を申告することも明記された。

2日■徒歩で軍事境界線越え

 盧武鉉大統領が、「2007南北頂上会談」に出席するため、午前7時55分、ソウルの青瓦台(大統領府)を出発した。出発に先立ち盧大統領は、国民に向けて演説を行い、「何よりも平和定着と経済発展をともに成し遂げるため、実質的で具体的な進展に力を注ぐ」と表明した。陸路で平壌に向かった盧大統領は午前9時6分、北朝鮮との軍事境界線を徒歩で越え、北朝鮮入りした。

1日■国軍の日で記念式典

 「国軍の日」を迎え、忠清南道・鶏竜市で記念式典が行われた。式典に参加した盧武鉉大統領は、南北頂上会談にふれ、「平和に対する確信がなければ、共同繁栄も統一の道も約束できない」と指摘、「韓半島の平和定着を最優先議題」と言明し、韓国戦争の休戦状態が続く現状を終結させ、平和協定締結に向けた交渉を早期に本格化させる意向を示した。

30日■6カ国協議で合意

 6カ国協議が北京の釣魚台迎賓館で半年ぶりに再開され、寧辺にある3つの核施設の無能力化を今年12月末までに実施することを盛り込んだ合意文書案の採択で一致した。米首席代表のヒル国務次官補が、核施設の停止に続く核放棄の「次の段階」の柱である核施設の無能力化について「年内の履行などほとんどの手順について合意した」と発表した。北朝鮮による核計画の申告も年内に実行する。

29日■鄭東泳候補が大差でリード

 与党系の大統合民主新党の党公認大統領候補選出に向けた地域別党内選挙が光州と全羅南道で実施され、鄭東泳候補(元統一部長官)が両地域でトップに立った。光州では、鄭候補が有効投票2万2796票のうち1万841票(47・6%)を獲得。2位の孫鶴圭候補(7948票、34・9%)、3位の李ヘチャン候補(4007票、17・6%)に10ポイント以上の差をつけた。全羅南道でも鄭候補は、有効投票3万3001票のうち1万5224票(46・1%)を獲得し、他の候補を大きく引き離した。

28日■福田新首相に電話で祝辞

 青瓦台(大統領府)の千皓宣報道官によると、盧武鉉大統領が福田康夫新首相と電話で会談し、首相就任のお祝いを述べた。両首脳は、10分間にわたって意見を交換し、韓日関係が両国だけでなく北東アジアにとって非常に重要だとの認識で一致、緊密に協力していくことを確認した。また11月にシンガポールで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(韓日中)首脳会議の場で、韓日首脳会談を開くことで合意した。

27日■先遣隊第2陣が北朝鮮入り

 10月2-4日に平壌で行われる南北頂上会談の最終準備のため、先遣隊第2陣が陸路で北朝鮮入りした。統一部の尹正遠・南北頂上会談本部長を団長に、警護、儀典、通信、報道分野の実務者34人で構成されている。第2陣は、先遣隊第1陣が盧武鉉大統領の宿所や会談場、視察地などを調査して北朝鮮側に申し入れた改善事項がきちんと実行されているかどうかを確認する。