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2008/10/31

<週間ダイジェスト>10月23日~10月29日

29日■防衛費分担で韓米協議

 外交通商部によると、来年以降に適用される在韓米軍の防衛費分担に関する特別協定の締結に向けた第4回韓米高官級協議がソウルで始まった。韓国側の防衛費分担金の増額と提供方法を現在の現金から現物中心に変更することなどについて集中協議する。米国は韓国の分担率を他の同盟国と同等の50%に引き上げるよう求めている。現在発効している第7次協定は年末で期限が切れるため、双方は年内に新協定を締結する方針だ。

28日■北の兵士が韓国に亡命

 国防部によると、江原道鉄原郡・中部戦線の鉄柵を乗り越えて北朝鮮軍の兵士1人が韓国に亡命した。この兵士は30~40代で、南北の軍事境界線を越えて韓国軍前方哨所に帰順の意思を表明した。関係者によると、健康状態は良好で、北朝鮮社会に対する不満や将来への不安から亡命を決意したと話しているという。国防部は身元の確認と北朝鮮からの脱出経路などを調査している。

27日■ブラジルが北に大使館

 ブラジル外務省当局者が、「長期的な視野で北朝鮮に大使館をつくる方針で、現在、北朝鮮当局と協議を進めている」と述べ、北朝鮮の平壌に大使館の開設を検討していることを明らかにした。両国は2001年3月に国交を結び、北朝鮮はブラジルの首都ブラジリアに既に大使館を設置している。開設時期については、「まだ予備的な段階で未定だ」としている。

26日■統一部次官が訪日

 統一部の洪良浩次官が、3日間の日程で日本を訪問した。今回の訪問は、韓国政府の対北朝鮮政策を関係各国に説明し、理解を求めるのがねらいで、北朝鮮の核問題解決に向けて日本政府の関係者と意見を交換した。また洪次官は、韓国のマスコミの東京特派員らとの懇談会や討論会にも出席した。韓国政府は、中国、米国にも局長クラスを派遣し、対北政策について説明する。

25日■EUと早期にFTA締結

 李明博大統領は、ASEM会議に出席したフランスのサルコジ大統領と初めて会談し、国際金融危機の克服に向け協力していくことや韓国・欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)を年内に締結することで合意した。青瓦台(大統領府)の李東官報道官によると、李大統領はEUとのFTAについて「できるだけ早く妥結するよう努力したい」と述べ、サルコジ大統領がEU議長の任期を終える年内に締結するよう要請した。

24日■韓日首脳が北京で会談

 北京を訪問中の李明博大統領が、就任後初めて麻生太郎首相と韓日首脳会談を行い、独島(竹島)問題で中断している首脳同士のシャトル外交を復活させることで合意した。麻生首相が12月中旬ごろに福岡で韓日中首脳会談を開催することを提案したのに対し、李大統領は歓迎の意思を示した。また、李大統領が麻生首相の訪韓を要請したのに対し、麻生首相は早ければ年内に訪韓したい意向を示した。李大統領は「首脳だけでなく、両国の議員や関係閣僚も随時会う必要がある」と強調し、麻生首相も同意した。

23日■李大統領が中国訪問

 李明博大統領がアジア欧州会議(ASEM)第7回首脳会合に出席するため、中国の北京を訪問した。同会合で李大統領は、世界的に拡散している金融危機の打開策として、国際協調と新たな国際金融体制への新興国の組み入れ、保護主義への警戒などを強調した。また、ベトナム、デンマーク、ポーランド、フランスなどの各国首脳と会談し、北朝鮮の核問題など懸案について意見を交換した。